大学新入生のための物理入門 第2版

書籍情報
ISBN978-4-320-03493-8
判型B5 
ページ数272ページ
発行年月2012年12月
本体価格2,100円
大学新入生のための物理入門 書影
大学新入生のための物理入門

 大学入試の多様化により,理系にもかかわらず高校物理を未履修,あるいは履修していても入試科目として勉強していない学生が増えている。そういった学生は,従来型の大学での物理学講義にはなかなか馴染めず,十分に消化できないまま修了することが多い。そこで本書は,非物理学科向けに内容解説型をやめ,おおむね1回の講義で1章分の分量をこなせるように,内容を厳選し,細かくちりばめられた具体的な問題を解くことで,項目ごとにまずは「できる」ことを実感し,その後に「わかる」ことを目指した構成をとっている。高校で学習しないような項目もちりばめ,既履修者にも配慮した内容となっている。
 第2版となった本書では,初版のコンセプトはそのままに,特に静力学に重点を置き,つまずきやすい部分については丁寧な説明を心がけ,モーメントや運動方程式などへスムーズにつながるよう工夫した。また,放射線については新たに章を立てて,基本事項から詳しく説明を施した。小問や章末問題の数も増やすとともに,解答ステップに難ありと思われる個所を中心に解説を付け加えた。

目次

第1章 力のつり合い
1.1 力の表し方
1.2 力の合成
1.3 力の分解
1.4 いろいろな力
1.5 作用と反作用
1.6 力のつり合い
1.7 力の作図のまとめ

第2章 大きさのある物体
2.1 質点と剛体
2.2 力のモーメント
2.3 力のモーメントのつり合い
2.4 圧力
2.5 液体による圧力
2.6 気体による圧力
2.7 浮力

第3章 運動の表し方
3.1 平均の速さ
3.2 瞬間の速さ
3.3 速度
3.4 速さと移動距離
3.5 平均の加速度
3.6 瞬間の加速度
3.7 等加速度直線運動

第4章 運動の法則
4.1 運動と力
4.2 重力加速度
4.3 ニュートンの運動の法則
4.4 運動方程式を解く手順
4.5 重力による運動

第5章 いろいろな運動1
5.1 張力がはたらく場合
5.2 摩擦力がはたらく場合
5.3 空気抵抗がある場合

第6章 いろいろな運動2
6.1 等速円運動
6.2 等速円運動の表し方
6.3 等速円運動の例

第7章 いろいろな運動3
7.1 単振動
7.2 単振動の例

第8章 仕事
8.1 仕事とは何か
8.2 いろいろな力のする仕事
8.3 力の大きさが変化するときの仕事量
8.4 力に逆らってする仕事
8.5 仕事の原理
8.6 仕事率

第9章 エネルギー
9.1 エネルギーとは何か
9.2 運動エネルギー
9.3 位置エネルギー
9.4 力学的エネルギー
9.5 力学的エネルギー保存の法則の使い方

第10章 運動量
10.1 衝突
10.2 力積
10.3 運動量
10.4 運動量保存の法則
10.5 はね返り係数
10.6 直線上の衝突
10.7 床との斜め衝突

第11章 熱の表し方
11.1 熱と温度
11.2 熱力学の第0法則
11.3 温度と熱量
11.4 熱と仕事
11.5 熱容量
11.6 比熱
11.7 ボイルの法則
11.8 シャルルの法則
11.9 ボイル‐シャルルの法則
11.10 物質量
11.11 理想気体の状態方程式

第12章 気体分子の運動
12.1 熱とエネルギー
12.2 気体分子と圧力
12.3 気体分子と温度
12.4 理想気体の内部エネルギー
12.5 気体がする仕事
12.6 熱力学の第1法則
12.7 力学的エネルギーと内部エネルギー
12.8 熱力学の第2法則

第13章 波の表し方
13.1 波動
13.2 波の速さ
13.3 正弦波
13.4 横波と縦波
13.5 縦波の表し方
13.6 波の重ね合わせ
13.7 スペクトル
13.8 定常波

第14章 波の進み方1
14.1 波が運ぶエネルギー
14.2 波の反射

第15章 波の進み方2
15.1 ホイヘンスの原理
15.2 反射の法則
15.3 屈折の法則
15.4 回折
15.5 波の干渉

第16章 音波
16.1 音とは何か
16.2 音の3要素
16.3 音の速さ
16.4 うなり
16.5 弦の振動
16.6 気柱の振動

第17章 ドップラー効果
17.1 ドップラー効果とは何か
17.2 音源が音速を超えた場合

第18章 光波
18.1 光とは何か
18.2 光の性質
18.3 光の分散
18.4 全反射
18.5 光の散乱
18.6 偏光

第19章 光の干渉
19.1 光の干渉性
19.2 ヤングの実験
19.3 ニュートンリング
19.4 薄膜の干渉

第20章 レンズの性質
20.1 レンズ
20.2 レンズと光線
20.3 凸レンズの焦点
20.4 凹レンズの焦点
20.5 凸レンズによる実像
20.6 凸レンズによる虚像
20.7 凹レンズによる虚像
20.8 レンズの公式のまとめ
20.9 レンズによる視力矯正

第21章 静電場
21.1 静電気力
21.2 帯電列
21.3 電気量保存の法則
21.4 物質の電気的性質
21.5 電場
21.6 電気力線
21.7 電位
21.8 点電荷による電位
21.9 等電位面

第22章 電流と磁場
22.1 電流
22.2 ジュール熱
22.3 オームの法則
22.4 磁気力
22.5 物質の磁気的性質
22.6 磁場
22.7 磁力線
22.8 電流の作る磁場
22.9 電流が磁場から受ける力
22.10 電磁誘導

第23章 直流回路
23.1 電気回路
23.2 抵抗の接続
23.3 コンデンサー
23.4 誘電体
23.5 コンデンサーの接続
23.6 静電エネルギー
23.7 時定数

第24章 交流回路
24.1 交流電圧
24.2 交流電圧の表し方
24.3 抵抗
24.4 実効値
24.5 コンデンサー
24.6 コイル
24.7 共振回路
24.8 インピーダンス

第25章 原子核と放射線
25.1 元素と原子核
25.2 原子質量単位
25.3 放射線と放射能
25.4 原子核の崩壊
25.5 半減期
25.6 放射線や放射能の単位