資源天然物化学 改訂版

書籍情報
ISBN978-4-320-04452-4
判型B5 
ページ数374ページ
発行年月2017年04月
本体価格3,700円
資源天然物化学 書影
資源天然物化学

本書「資源天然物化学」は,有機化学の基礎科目をすでに履修している理系(薬学,理学,農学,工学,食品学,栄養学など)の大学高学年次,あるいは大学院学生を対象とした天然物化学の教科書として平成14年(2002年)に初版を刊行して以来,刷数を重ねながら早15年が経過した。今回の改訂にあたり,新たに数名の方々に執筆者として加わっていただき各章の内容の更新と充実化をはかるとともに,抗生物質を独立した章として記述した。また,用語や立体構造式の表示の統一などを行い,より理解しやすい構成に努めた。若い学究の徒が本書を礎として天然物の化学構造の美しさと多彩な生物活性に興味を持っていただければ幸いである。(改訂版序文より抜粋)

目次

1章 序論-資源天然物化学の役割
1.1 天然物化学の潮流:20 世紀半ばまで
1.2 天然物化学の潮流:20 世紀後半の発展と日本の天然物化学
1.3 21 世紀の天然物化学:学際的な発展
1.4 これからの天然物化学:役割と課題

2章 抽出,分離および精製
2.1 材料
2.2 抽出
2.3 分離・精製
2.4 クロマトグラフィー
2.5 薄層クロマトグラフィー 
2.6 高速液体クロマトグラフィー 
2.7 ガスクロマトグラフィー
2.8 鏡像異性体の分離 

3章 構造決定
3.1 物理化学的性質 
3.2 機器分析
3.3 絶対立体配置の決定
3.4 おわりに

4章 立体化学
4.1 有機化合物における異性体の定義と種類
4.2 構造異性体
4.3 立体異性体 
4.4 分子の立体表現のしかた
4.5 キラリティーと光学活性
4.6 立体配置
4.7 複数のキラル中心を持つ分子:ジアステレオマー
4.8 シス-トランス異性体
4.9 ビシクロ化合物の異性体 
4.10 立体配座
4.11 キラリティーと生物活性

5章 生合成
5.1 一次代謝産物と二次代謝産物
5.2 一次代謝産物の生合成
5.3 代表的な二次代謝産物の生合成
5.4 一次代謝と二次代謝の相互関係

6章 糖質(炭水化物)
6.1 単糖類
6.2 デオキシ糖とウロン酸
6.3 アミノ糖
6.4 糖アルコール(鎖状多価アルコール)
6.5 シクリトール(環状多価アルコール)
6.6 少糖類(オリゴ糖類)
6.7 多糖類
6.8 複合糖質
6.9 配糖体(グリコシド)
6.10 抗腫瘍多糖

7章 脂質
7.1 単純脂質
7.2 複合脂質
7.3 油脂の脂肪酸組成
7.4 油脂と脂肪酸の機能
7.5 アラキドン酸カスケード代謝物

8章 テルペノイド
8.1 モノテルペン
8.2 セスキテルペン
8.3 ジテルペン
8.4 セスタテルペン
8.5 トリテルペン
8.6 トリテルペン系サポニン
8.7 カロテノイド(テトラテルペン)およびビタミンA

9章 ステロイド
9.1 ステロイドの構造
9.2 ステロール
9.3 胆汁酸
9.4 動物ステロイドホルモン
9.5 植物プレグナン
9.6 ブラシノステロイド
9.7 強心ステロイド
9.8 ステロイドサポニン
9.9 昆虫変態ホルモン
9.10 ウィタノライド

10章 芳香族化合物
10.1 フェニルプロパノイド
10.2 クマリン
10.3 リグナン
10.4 リグニン
10.5 アントラキノン
10.6 ナフトキノン
10.7 フラボノイド
10.8 スチルベン類
10.9 タンニン
10.10 その他の芳香族化合物
10.11 カンナビノイド
10.12 トコフェロールとトコトリエノール

11章 アミノ酸とペプチド
11.1 アミノ酸
11.2 ペプチド

12章 アルカロイド
12.1 オルニチン由来のトロパンアルカロイド
12.2 リシン由来アルカロイド
12.3 ニコチン酸由来アルカロイド[ピリジンアルカロイド]
12.4 チロシン由来のアルカロイド
12.5 ヒガンバナ科アルカロイド
12.6 チロシンとセコロガニンから生合成されるアルカロイド
12.7 トリプトファン由来のアルカロイド
12.8 トリプトファンとセコロガニン由来のアルカロイド
12.9 アントラニル酸が生合成に関与するアルカロイド
12.10 フェニルアラニン由来のマオウ関連アルカロイド
12.11 プリン由来のアルカロイド
12.12 プソイドアルカロイド[偽アルカロイド]
12.13 モノテルペンアルカロイド
12.14 セスキテルペンアルカロイド
12.15 ジテルペンアルカロイド
12.16 ステロイドアルカロイド

13章 生物活性物質
13.1 抗ウイルス剤
13.2 抗原虫・抗フィラリア・抗マラリア剤
13.3 抗がん剤
13.4 免疫賦活剤
13.5 免疫抑制剤
13.6 コレステロール合成阻害剤
13.7 生物毒
13.8 発がん促進物質
13.9 薬物代謝に及ぼす化合物
13.10 生物活性分子(バイオプローブ)

14章 抗生物質
14.1 β-ラクタム系抗生物質
14.2 アミノグリコシド系抗生物質
14.3 テトラサイクリン系抗生物質
14.4 マクロライド系抗生物質
14.5 ペプチド抗生物質
14.6 その他の抗生物質

15章 生物間相互作用物質
15.1 生物間相互作用物質の分類
15.2 昆虫の防御物質
15.3 昆虫のフェロモン
15.4 植物ホルモン
15.5 植物の昆虫変態ホルモン
15.6 植物の殺虫物質
15.7 植物の摂食阻害物質
15.8 シスト線虫孵化促進物質
15.9 植物の微生物に対する作用性物質
15.10 植物の他の植物に対する作用性物質
15.11 植物病原菌の生産する毒素

16章 食品の機能性成分
16.1 機能性食品
16.2 発がん予防物質・抗変異原性物質
16.3 ポストゲノム時代の食品

17章 植物精油(エッセンシャルオイル)と香料
17.1 においの化学
17.2 においの分類と表現
17.3 においと化学構造
17.4 天然香料と合成香料
17.5 香料の用途
17.6 アロマセラピーとアロマコロジー

演習問題・解答
参考文献