ジェスチャー・行為・意味

書籍情報
シリーズ名認知科学の探究 
ISBN978-4-320-09438-3
判型A5
ページ数312ページ
発行年月2002年05月
本体価格4,200円
ジェスチャー・行為・意味 書影
ジェスチャー・行為・意味

人はなぜジェスチャーをするのか,ジェスチャーの源は何なのか,さまざまな思いを担うジェスチャーや行為の果たす役割とは何なのか。心に宿る思いの丈をことばとジェスチャーと行為の関わりから解き明かす。本書は,発話とジェスチャー・行為の結びつきに「意味が生まれる」過程を,理論的,実験的,観察的,そして実践的研究を通じて,多様な角度から探る。
雑誌「認知科学」Vol.7,No.1の特集「ジェスチャーの認知科学」を基礎に,新たに書き下ろされた論文を加え,ジェスチャー・行為研究の新機軸を拓く。

目次

第1章 人はなぜジェスチャーをするのか
1.1 ジェスチャーの種類について
1.2 ジェスチャーのコミュニケーション機能
1.3 ジェスチャーと発話の生成
1.4 表象的ジェスチャーの自己指向機能
1.5 「分析的思考」と「からだ的思考」
1.6 まとめ
参考文献

第2章 成長点,キャッチメント,文脈
2.1 序論-ジェスチャー
2.2 成長点
2.3 成長点の分化と心理的述語
2.4 成長点の事例研究
2.5 織り込まれた文脈-キャッチメント
2.6 一つの発話といくつかの文脈
2.7 意味の抽出
2.8 「情報の組織化仮説」との比較
2.9 文脈をとり込む他の手段
2.10 重要な点
2.11 結論-まとめ
参考文献

第3章 発話と身振りの記号論-個人内および個人間での発話と身振りの協調による談話の構造化
3.1 記号論および発話-身振り研究の基本的な用語
3.2 言語コミュニケーションの諸機能と詩的機能
3.3 発話と身振りの成長点理論
3.4 個人内での発話と身振りの協調と談話の構造化
3.5 個人間での発話と身振りの協調と談話の構造化
3.6 結語
参考文献

第4章 ジェスチャー表現に関わる聞き手の存在
4.1 はじめに
4.2 ジェスチャーの他者指向機能と自己指向機能
4.3 ジェスチャーの視点に影響を及ぼす聞き手の存在
4.4 結論
参考文献

第5章 発話にともなう身振りの発現頻度の個人差に関連する要因
5.1 はじめに
5.2 方法
5.3 結果
5.4 考察
参考文献

第6章 擬人的キャラクターの動きと意味―ジェスチャーに対する注視と理解を中心に
6.1 はじめに
6.2 実験1 
6.3 実験2 
6.4 人工物の動き,行為,意味
参考文献

第7章 自閉症児のことばの発達と手の動きの関係                   
7.1 はじめに
7.2 発話と手の動きの関係についての神経生理学的基盤
7.3 ことばの獲得と身体運動
7.4 自閉症児のことばの発達と指さし
7.5 観察研究I-ある自閉症児の発語と身振りの関係
7.6 観察研究II-ある自閉症児の名詞の指さしの関係
7.7 まとめ
参考文献

第8章 異文化間コミュニケーションにジェスチャーが果たす役割―ある日系工場における日米従業員間での意思疎通の事例
8.1 はじめに
8.2 映像的ジェスチャーの特徴と機能
8.3 調査方法
8.4 ミサキでの作業工程
8.5 ジェスチャーの二つの機能
8.6 むすび
参考文献

第9章 ジェスチャー,知識,世界
9.1 ジェスチャーの形成と知識の構築
9.2 指し示す経験
9.3 立ち現れる約束ごと
9.4 背景的知識とジェスチャーの知覚
9.5 結論
参考文献

第10章 行為の説明を理解につなぐ知識処理
10.1 はじめに
10.2 研究の位置づけと特徴
10.3 行為の説明を理解につなぐ実験の枠組
10.4 記憶検査課題
10.5 知識は行為の何を知っているのか
10.6 要約および結論
参考文献

第11章 行為の理解を遂行につなぐ知識処理
11.1 はじめに
11.2 行為遂行に関わる要因
11.3 看護行為の再演-理解と遂行
11.4 行為の遂行と構造解析・復元能力
11.5 結論
11.6 今後の課題
参考文献

補遺
索引