アイデア発想法と協同作業支援

書籍情報
シリーズ名未来へつなぐ デジタルシリーズ 【23】巻
ISBN978-4-320-12343-4
判型B5 
ページ数216ページ
発行年月2014年05月
本体価格2,800円
アイデア発想法と協同作業支援 書影
アイデア発想法と協同作業支援

 イノベーションを起こすためには,優れたアイデアとその実践・普及が必要となる。本書は,よいアイデアを生み出す技術として開発が進められてきたアイデア発想法を紹介する。また,知識の創造・普及を促進する環境として成長しており,知識基盤社会のためのイノベーション環境ともいえる,インターネット上での協同作業支援を考える技術としてグループウェアについて紹介する。
計算機のいわば“表の歴史”は,チューリングの成果をもとに,フォン・ノイマンに代表される科学計算を中心と した応用研究から始まった。それに対して,本書は,計算機のいわば“裏の歴史”の成果であったが,今や計算機活用の表舞台に登場してきた,人間知性を支援するグループウェア技術に必要な2つの側面「アイデア発想法」と「協同作業支援」について解説する。最初に,アイデア発想法と協同作業支援の基礎知識を説明している。次にアイデア発想法の実践知識として,アイデア発想法の実践知識としてアイデア発想法の実習・評価を説明している。その後,グループウェア技術の実装・評価について取り扱い,最後に将来動向について述べる。よって,各自の興味や状況に応じてアイデア発想法の学習,協同作業支援の学習に使用できる。
 本書の対象者は,アイデア発想と協同作業支援に興味をもつ人すべてである。情報系,知識系の大学生もしく大学院生の教科書として使えるようにした。また企業人も対象とし,興味に応じてアイデア発想または協同作業支援に絞った読み方を可能としている。本書をきっかけとして,デジタル技術を用いた人間知性の支援,知的生産の技術,イノベーション環境,知識労働・創造的労働支援に対する知識の体系化・実践が少しでも進むことが望みである。

目次

第1章 アイデア発想法と協同作業支援の原点
1.1 社会を変えるコンピュータネットワーク
1.2 アイデア発想法の歴史
1.3 グループウェア
1.4 発想支援グループウェア
1.5 本書の構成,社会との関係

第2章 アイデア発想法
2.1 アイデア発想の教育と社会普及
2.2 創造的問題解決プロセスと人間の知性モデル
2.3 アイデア発想法の分類
2.4 ブレインストーミング
2.5 様々なアイデア発想法

第3章 知識経営と発想支援システム
3.1 知識と合理的思考
3.2 知識経営と知識ピラミッド
3.3 発想支援システム

第4章 協同作業支援~グループウェア基礎
4.1 グループウェアの分類(時間/空間)
4.2 構造による分類
4.3 協調の次元階層モデル
4.4 アウェアネスの理論
4.5 コミュニケーションの理論

第5章 マルチメディアと五感通信
5.1 マルチメディア基礎
5.2 マルチメディアのコスト
5.3 チャパニスの研究
5.4 顔文字
5.5 入出力機器
5.6 マルチメディアのまとめ
5.7 五感通信

第6章 マルチユーザインタフェース
6.1 アクセス制御
6.2 大画面インタフェース
6.3 テーブルトップインタフェース
6.4 テーブルトップインタフェースの多人数利用

第7章 アイデア発想法実習
7.1 発想法実習
7.2 テーマの設定
7.3 アイデア出し(ラベル作り)
7.4 グループ編成(図解化を含む)
7.5 文章化

第8章 アイデア発想法の実施結果の評価
8.1 はじめに
8.2 アイデア入力段階の評価法
8.3 グループ編成段階の評価法
8.4 文章化段階の評価法
8.5 作業プロセスの理解手法
8.6 ペトリネットによる文章構造の評価
8.7 AHPに基づく内容の評価法(実習)

第9章 発想支援グループウェアの事例
9.1 発想支援グループウェア概要
9.2 KJ法を参考にした支援システム

第10章 コンピュータネットワークとネットワークプログラム
10.1 コンピュータネットワーク
10.2 ネットワークプログラム

第11章 World Wide Web:ハイパーテキストからソーシャルメディアへ
11.1 ハイパーテキストとWorld Wide Web
11.2 World Wide Webの基本
11.3 ソーシャルメディア

第12章 エンターテイメント,異文化コミュニケーション
12.1 エンターテイメント
12.2 ゲームからオンラインゲーム,SNSゲームへ
12.3 ネットワークエンタテイメント
12.4 異文化コラボレーション

第13章 グループウェアの評価方法
13.1 HCIの評価方法
13.2 グループウェア技術の課題と評価
13.3 統計データ処理について

第14章 これからのイノベーション環境
14.1 イノベーションと創造性
14.2 人間と計算機の共生
14.3 グループウェアの問題点とその対処
14.4 グループウェアの展望