100ページの文章術 ―わかりやすい文章の書き方のすべてがここに― 

  • 酒井 聡樹 
書籍情報
ISBN 978-4-320-00585-3
判型 A5
ページ数 112ページ
発行年月 2011年03月
本体価格 1,000円
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100ページの文章術

 本書は,わかりやすい文章を書くための術を解説した本である。一読で正確に理解できる文章を書く術を伝えることが目的だ。
 この文章術の適用対象は,「読者にわかって貰うための文章」すべてである。例をあげるならば,学術論文・レポート・小論文・エントリーシート・評論文・意見文・提案文・説明文・案内文・報告文などである。インターネット上での情報発信文も含めてよいであろう。このように,学術文書・ビジネス文書・個人的な情報発信の文書までを対象に含めている。
 本書は,「惹き込む文章」「楽しませる文章」「魅力を訴える文章」を書くための本ではない。しかし,「読者にわかって貰うこと」が前提であるのなら,そうした文章を書く上でも役に立つ部分があると思う。たとえば,何かを売り込むことが目的の文章の場合,「わかりやすくかつ惹き込むこと」が大切である。「わかりやすく」の部分については貢献できるはずだ。
 本書の特徴は,100ページと短いながら,わかりやすい文章の書き方のすべてを解説していることである。その説明は,1) 文章術の前に知っておいて欲しいこと,2) 文章全体としてわかりやすくする術,3) 一つ一つの文をわかりやすくする術に及ぶ。1) では,文章を書く上での心がまえや,文章の理解とはどういうことかなどを説明している。2) では,その文書の内容をわかりやすく伝えるためには,個々の情報をいかに提示していけばよいのかを説明している。3) では,一つ一つの文の意味を,いかにして誤解なく伝えるのかを説明している。わかりやすい文章を書くためにはこれら三つを知る必要があり,そして,これらさえ身につければ十分である。それを 100 ページにまとめた。本書は,必要十分な文章術を,新幹線に乗っている間に理解できる本である。

目次

第1章 文章術の前に
1.1 読者のために,あなたのために,わかりやすい文章を書こう
  1.1.1 文章は,読者にわかって貰うために書く
  1.1.2 わかりやすい文章を書こう
1.2 文章の理解とは
  1.2.1 知らないことは理解できない
  1.2.2 筋の通らないことは理解できない
1.3 記憶の仕組み
  1.3.1 作業記憶と長期記憶
  1.3.2 文章理解の場:作業記憶
1.4 わかりやすい文章とは

第2章 文章の構成要素
2.1 文章の構成
  2.1.1 文章を構成する項目
  2.1.2 構成項目に関する注意事項
2.2 章・段落
  2.2.1 章・段落とは何か
  2.1.2 章・段落の構成に関する注意事項
2.3 文
  2.3.1 文とは何か
  2.3.2 文の構成要素

第3章 文章全体としてわかりやすくする術
3.1 骨格を練る
3.2 無駄な情報を削る
  3.2.1 無駄な情報の弊害
  3.2.2 骨格の各部位が必要かどうかの判断基準
  3.2.3 文が必要かどうかの判断基準
3.3 一度に一つの話題だけを扱う
  3.3.1 複数の話題が混ざっていることの弊害
  3.3.2 章立ての仕方:一つの章では一つの大きな話題だけを扱う
  3.3.3 段落立ての仕方:一つの段落では一つの話題だけを扱う
3.4 何の話をするのかを前もって知らせる
  3.4.1 見出しをつける
  3.4.2 章・段落の冒頭で,扱う話題か,扱う話題と回答を明示する
  3.4.3 回答の概要を述べてから細部の説明に入る
  3.4.4 次に来る文の位置づけを教える
3.5 前の文の要素を,次の文の話題とする
  3.5.1 扱う話題のつなげ方
  3.5.2 読者が待っている情報を与える
3.6 読者が知らないであろうことは説明する
3.7 重要なことから述べる

第4章 一つ一つの文をわかりやすくする術
4.1 わかりやすい文を書くための心構え
4.2 一つの文で一つのことだけを言う
  4.2.1 一文に一情報を守るべき理由
  4.2.2 一文に一情報にするコツ
4.3 語順:重要な要素を先にする
  4.3.1 扱う話題を先にする
  4.3.2 扱う話題を読者がわかっている場合は主張を先にする
4.4 語と語との修飾関係を明確にする
  4.4.1 修飾関係がわかりにくい原因
  4.4.2 長い修飾語を先に,短い修飾語を後にする
  4.4.3 短い修飾語を先にするとき,その後ろにテンをうつ
  4.4.4 長い修飾語の後に長めに文が続くとき,その長い修飾語の後ろにテンをうつ
  4.4.5 意図せぬ修飾関係を生まないように配置する
  4.4.6 修飾関係を断ち切りたいとき,そこにテンをうつ
4.5 係り受けの関係を確認する
4.6 漢字とカナの混じり具合

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