私たちにとってかけがえのないこの地球上には、動物・植物などさまざまな生物が生きている。これらはそれぞれ姿、形も大きさも違い、また、生きる場所も色々に違うように、さまざまな仕方で命の営みを行っている。このように生物の営みは、多様性に満ちている。
本シリーズは「光と動物のかかわり」「昆虫の行動の神経生物学」「動物の運動」「動物の学習」「神経系と行動」など、日本比較生理生化学会が得意とする分野を取り上げ、動物のもつ生理現象のおもしろさを詰め込んだ。動物がもつ驚くべき能力、適応の巧みさ、そして多様性のすごさを実感いただければ幸いである。
(シリーズ序文より抜粋)
日本比較生理生化学会のホームページ 学会のシリーズ紹介ページ
1.見える光、見えない光:動物と光のかかわり
4月23日 配本
担当編集委員:寺北明久・蟻川謙太郎
A5、256頁(カラー2頁)、3500円(ISBN978-4-320-05687-9)
●内容
動物と光のかかわりに関する比較生物学。多くの動物にとって光は重要な情報源の1つである。本書『見える光、見えない光』では、さまざまな光情報が、どのような細胞や器官で、どのようなメカニズムで受容され、それがどのように行動に結びついているのかを、微生物から脊椎動物まで、さまざまな例を取り上げて解説する。
2.動物の生き残り術:行動とそのしくみ
5月22日 配本
担当編集委員:酒井正樹
A5、262頁(カラー2頁)、3500円(ISBN978-4-320-05688-6)
●内容
行動生物学・神経行動学のエッセンス。本書『動物の生き残り術』では、13の行動レパートリーとしくみを紹介する。登場する動物はおもに節足動物である。彼らは、シンプルな体制をもちながらも地球上で最も繁栄を誇っており、行動の多様性においてはほかを凌駕している。彼らから得られる知識は、ヒトを含む高等動物の行動メカニズム解明にもおおいに参考となり、また工学的応用へのヒントにもなりうる。
3.動物の「動き」の秘密にせまる:運動系の比較生物学
6月24日 配本
担当編集委員:尾崎浩一・吉村建二郎
A5、248頁、3500円(ISBN978-4-320-05689-3)
●内容
動物の最大の特徴はすばやい動きであり、それゆえに「動物」の名を授かっている。英語のanimalはラテン語のanima(魂)に由来しており、「動き」は生命そのものも意味している。すなわち、動物の動き方は、その生き物の生存戦略を映し出しているともいえるだろう。動物の動きは肉眼で見える動きにとどまらない。本書『動物の「動き」の秘密にせまる』では、白血球、精子、単細胞生物、さらには細胞の中まで、大きさのレベルを問わず「動き」のさまざまな様式を紹介する。
4.動物は何を考えているのか?:学習と記憶の比較生物学
09年8月24日 配本
担当編集委員:曽我部正博
A5、274頁(カラー2頁)、3500円(ISBN978-4-320-05690-9)
●内容
ヒトを頂点とする高度な知のはたらきは、記憶と学習なしには成立しない。本書『動物は何を考えているのか?』では、さまざまな動物の学習記憶に関する研究を、比較という視点から捉え、そのなかから人類究極の課題である心の謎に挑む。「動物はいったい何を学習・記憶し、何を考えているのだろうか?」の問いに、第一線の研究者の立場から迫る。
5.さまざまな神経系をもつ動物たち:神経系の比較生物学
09年7月23日 配本
担当編集委員:小泉 修
A5、258頁、3500円(ISBN978-4-320-05691-6)
●内容
世の中には、さまざまな計算機があると同様に、動物界にもさまざまな生体コンピュータが存在する。動物の神経系は多様性に満ちている。本書『さまざまな神経系をもつ動物たち』では、このようなさまざまな神経系をもつ動物について、その神経系と行動について解説する。登場する動物は多種多様であり、そこには膨大で多様性な神経系と行動の関係がみられることが実感できる。






