健康栄養学 −健康科学としての栄養生理化学−
(ISBN4-320-06153-5)
小田裕昭・加藤久典・関 泰一郎 編
B5,248頁,2900円
●内容
フードファディズムという言葉に象徴されるように,近年,「食」や「栄養」,「健康」に関わる情報が氾濫している。マスコミでは,各分野の専門家による断片的な情報がクローズアップされていることも多い。このような状況の中で,医学,栄養学,食品学など異なる分野で基礎研究に携わる研究者や学生,食品の製造,栄養指導に携わる人々が現代の問題点を共有し,互いに協力して解決していく必要がある。
生活習慣病は,生活習慣を見直すことにより予防や改善が可能である。特に,「食」と「栄養」に関連する要因の改善は生活習慣病の予防や改善に大きく寄与する。
このように,栄養素の欠乏症を克服し健やかな生活を送るための方策を講ずる学問であった栄養学の方向性にも影響をおよぼし,現代栄養学では過剰栄養の問題を議論することが不可欠となった。これらの状況を踏まえて,効率よく栄養素を摂取する"バランスの良い食事"から,健康のための"バランスの良い食事"を実践する栄養学を目指して,本書には健康栄養学というタイトルをつけた。
医学をはじめさまざまな分野で生活習慣病や栄養に関する研究が行われている。農学・生命科学とくに農芸化学の分野においても生活習慣病の分子メカニズムの解明,個体・細胞レベルでの栄養素の代謝,食品の機能開発など,生活習慣病の予防・改善を目指した研究が活発に行われている。
本書は,これらの分野で学ぶ学部生を主な対象として,栄養学や生理・生化学など関連科目を講義する際に使用するテキストとして編集されたが,大学院生や管理栄養士,栄養・食品学の研究者にも関連分野を概観し知識の確認をするのに役立つように配慮した。
●目次
第1章 栄養素の代謝と栄養
- 1.1 代謝とエネルギー
- 1.2 糖質の代謝と栄養
- 1.3 脂質の代謝と栄養
- 1.4 タンパク質の代謝と栄養
- 1.5 ビタミンの代謝と栄養
- 1.6 ミネラルの代謝と栄養
- 1.7 非栄養素と栄養
第2章 栄養素による生体機能調節
- 2.1 消化器系と栄養
- 2.2 肝臓と栄養
- 2.3 腎臓と栄養
- 2.4 脂肪組織と栄養
- 2.5 筋肉,運動と栄養
- 2.6 免疫と栄養
- 2.7 脳と栄養
- 2.8 皮膚,美容と栄養
第3章 栄養素による疾患予防
- 3.1 糖尿病と栄養
- 3.2 高血圧と栄養
- 3.3 肥満と栄養
- 3.4 動脈硬化と栄養
- 3.5 血栓塞栓性疾患と栄養
- 3.6 がんと栄養
- 3.7 骨粗鬆症と栄養
- 3.8 アルツハイマーと栄養
- 3.9 寿命と栄養
- 3.10 ライフスタイルと栄養
索 引
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