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超音波による欠陥寸法測定−非破壊検査の新しい展開−
(ISBN978-4-320-08163-5)
「超音波による欠陥寸法測定」編集委員会 編
編集委員会代表:小林英男・大岡紀一・牧原善治
B5,280頁(カラー頁:36頁),6500円

●内容
 社会の安全と安心は,検査によって確保されている。人の身体検査,自動車の車検,空港での出入国検査,食品の検査,工業製品の検査などが,身近な検査の例である。検査は人を含めたもの(者,物)の健全性(目的を果たす機能の健全性ばかりでなく,社会に危害を及ぼさないという健全性を併せて)を調べる手段であるが,ものの形と機能を損なうことなく検査を実行するために,あたかも透視のような非破壊試験の技術が利用されている。その代表が,放射線透過試験と超音波探傷試験である。

 工業製品では,製造時に品質管理の一環の製造検査として放射線透過試験を行い,溶接欠陥などの製造欠陥を検出し,これを除去する補修と取替えを行う。さらに,使用中にも定期検査などで超音波探傷試験を行い,使用中に発生した疲労き裂,応力腐食割れなどの欠陥を検出し,製品の健全性の評価を行う。健全性の評価には,欠陥の有無ではなく,欠陥の定量的な寸法が必要となる。そのために,超音波探傷試験では,欠陥の検出の技術に加えて,欠陥の定量的な寸法測定の技術が必須である。寸法測定をサイジング(sizing)という。本書は超音波探傷試験における最新の欠陥寸法測定の技術と適用例をまとめた実務書である。国内はもとより外国でも,過去に類書はない。本書は原子力発電所の機器での経験と成果をベースにしているが,他の工業製品にも広く適用が可能である。

 本書は6章と付録で構成されている。1章「欠陥寸法測定の基礎」,2章「欠陥高さ測定手順」に続いて,3章以下で3章「端部エコー法」,4章「TOFD法」,5章「フェーズドアレイ技術」,6章「概略欠陥高さ測定法」という4つの手法の原理と技術が,図解と探傷結果の実例を用いて詳細に示されている。さらに,付録A「欠陥長さの測定方法」および付録B「超音波探傷試験方法以外の欠陥高さの測定方法」で,欠陥寸法測定技術が補足されている。本書は,健全性評価と超音波探傷試験を実行する技術者の必携の実務書であると同時に,広く非破壊検査に関係する研究者と技術者の参考書としても役立つ内容を含んでいる。

まえがき (PDFファイル)

●目次 (詳細目次 PDFファイル)
1章 欠陥寸法測定の基礎
はじめに/超音波による欠陥高さ測定の歴史/欠陥高さ測定に関わる認証制度
2章 欠陥高さ測定手順
欠陥寸法と測定手順の概要/端部エコー法による欠陥高さ測定/TOFD法による欠陥高さ測定/フェーズドアレイ技術による欠陥高さ測定/概略欠陥高さ測定法/欠陥高さ測定の課題
3章 端部エコー法
端部エコー法の原理/端部エコー法における用語/端部エコー法の特徴/端部エコー法の適用/斜角端部エコー法で用いる試験機材/斜角端部エコー法による欠陥高さ測定/斜角端部エコー法による欠陥高さの評価/斜角端部エコー法の適用例/SPOD法による欠陥高さ測定/端部エコー法に関する規格
4章 TOFD法
TOFD法の原理/TOFD法における用語/TOFD法の特徴/TOFD法の適用/TOFD法で用いる試験機材/TOFD法による欠陥高さ測定/欠陥高さの評価/TOFD法の適用例/TOFD法に関する規格
5章 フェーズドアレイ技術
フェーズドアレイ技術の原理/フェーズドアレイ技術における用語/フェーズドアレイ技術の特徴/フェーズドアレイ技術の適用/フェーズドアレイ技術で用いる試験機材/電子走査/フェーズドアレイ技術による欠陥高さ測定/フェーズドアレイ技術の適用例/フェーズドアレイ技術による概略欠陥高さ測定法/フェーズドアレイ技術に関する動向/フェーズドアレイ技術に関する規格
6章 概略欠陥高さ測定法
モード変換波法/タンデム探傷法
付録A 欠陥長さの測定方法
はじめに/超音波探傷試験による欠陥長さ測定/放射線透過試験による欠陥長さ測定/渦電流探傷試験による欠陥長さ測定
付録B 超音波探傷試験方法以外の欠陥高さの測定方法
はじめに/放射線透過試験による欠陥高さ測定/渦電流探傷試験による欠陥高さ測定/電位差法による欠陥高さ測定

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