ポリマーブラシ
- ISBN:978-4-320-04439-5
- 判型/ページ数:B6 / 98ページ
- 発行年月:2017年05月
- 価格:2,090円(税込)
溶媒膨潤状態の濃厚ポリマーブラシの性質は,濃厚系ゆえの大きな浸透圧と高度に伸張された分子鎖形態を駆動力とする。これは良溶媒中における共通の特性と考えられ,その原理的・統一的な理解によって高度な表面機・・・
溶媒膨潤状態の濃厚ポリマーブラシの性質は,濃厚系ゆえの大きな浸透圧と高度に伸張された分子鎖形態を駆動力とする。これは良溶媒中における共通の特性と考えられ,その原理的・統一的な理解によって高度な表面機・・・
高分子ゲルの基礎は,高分子科学の合成から物性,構造,機能に関わり,物理化学や有機化学,最近では無機化学も含めた基礎科学の基盤の上に成り立っている。そのため,高分子ゲルの基礎を学ぶためには,幅広い基礎・・・
高分子材料は私たちの身の回りに溢れており,さまざまな形で生活を支えている。従来は構造材料としての使用が主流であったが,昨今では機能材料としての展開が多く見受けられる。後者の場合,高分子の表面や界面,・・・
本書で取り上げる高分子材料の力学特性は,材料の強度や耐久性などの実用的な基本物性と深く関連している。高分子材料に特徴的な階層的な分子鎖凝集構造と粘弾的な性質は,力学物性に大きな影響を及ぼす。しかしなが・・・
異なる高分子を混ぜるだけで,その性能を上げられたり,別の機能を付与できたりするほど容易ではない。混ざり方のレベル(サイズ)が物性を大きく左右する。混合系材料の物性は相分離構造によって支配されるが,その・・・
本書はラジカル重合における精密重合の理解を深めることを目的とする。前半ではラジカル重合の基礎を入口に,ラジカル重合における立体化学や立体特異性ラジカル重合の取り組み,ラジカル共重合の基礎的な取り扱いを・・・
本巻ではラジカル重合以外の重合法であるイオン重合,開環重合,配位重合および逐次重合に関する最先端の技術を解説している。 高分子合成を専門としていない他分野の研究者や技術者が,包括的に最先端の高分・・・
デンドリティックは「樹状の」という意味で,頻繁に規則的な分岐を繰り返す分子構造で構成された高分子が「デンドリティック高分子」である。狭義のカテゴリーではデンドリマーとハイパーブランチポリマーがデンド・・・
ネットワークポリマーとは高分子鎖がネットワーク構造を取る高分子の総称で,フェノール樹脂やエポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂を代表として,光硬化性樹脂,エラストマー,ゲルなどを含む橋かけ高分子全般を指す。・・・
本書では高分子単結晶における分子鎖の折りたたみ構造,単結晶の形,結晶成長機構,さらに折りたたみ結晶から構築された集合組織である球晶や結晶と非晶が複雑に入り組んだ高次構造などの高分子結晶の基礎について・・・
イメージングの特徴,必要性,利点および欠点などについての概説を入口に,分子イメージングと固体レベルのイメージングについて紹介する。材料システムの視点からイメージングについて理解するための入門書として・・・
機能材料をつくる場合,その材料の構造をいかに制御して望む機能を発揮させることかが重要なポイントである。より精緻な構造の形成を目指すためのプローチとして,「自己組織化」というキーワードが注目を集めてい・・・
ナノカーボンはナノサイズの炭素物質であり,フラーレン,カーボンナノチューブ,グラフェン,ダイアモンドライクカーボン,カーボンナノクリスタルなどがこれに含まれる。本書では,主にカーボンナノチューブに焦点・・・
まず第1章で膜とは何か,膜の歴史や様々な膜機能を概説した後、第2章以降では高分子膜が利用されている環境技術分野を7つに分類して解説している。温室効果ガスである二酸化炭素や揮発性有機化合物(VOC)の・・・
まずDDSについて概説した後,三つの要素技術である量的・部位特異的・時間的制御を切り口としてDDS研究の基礎事項をまとめ,最後に代表的なトピックとして最新の遺伝子治療について紹介する。材料の視点から・・・
新しい材料は,新しい技術や分析法を要求します。ナノテクノロジー・ナノサイエンスの著しい発展は,物質の構造や性質を原子・分子レベルで解明・理解する分析技術の急速な展開をもたらしており,高分子材料の設計,・・・
半導体微細加工技術と分析化学やバイオテクノロジーを融合させたバイオチップやバイオセンシングデバイスについて基礎から応用までわかりやすく説明している。工学系の研究者でバイオ系の研究を新たに始められる方,・・・
これまでに生分解性ポリマーとして開発されてきた高分子材料は,歴史的に3つの性格を有することとなった。最初は生体内で吸収される医用材料の開発に始まり,その後,廃棄プラスチックによる環境汚染を低減すること・・・
次世代のクリーンエネルギー社会を支える燃料電池,特に固体高分子形燃料電池について,基本的原理,これを支える材料,さらに現状における問題点など,基礎から研究課題までを分かりやすく解説した。
再生医療,人工臓器,低侵襲医療,さらに,バイオチップなどはこれから大きく成長すると期待されている。これらの研究開発の多くの局面で細胞と人工材料,また,タンパク質などの生体分子と人工材料のとの相互作用が・・・
本書では,今後大きな展開が予想されている高分子ナノテクノロジーの中で,具体的テーマとして高分子ナノ材料を取り上げた。各章は,"高分子ナノ材料とは","高分子ナノ材料の構造と物性","高分子ナノ材料の作・・・
この十数年のパソコンを初めとする電子機器の微細化,高性能化,低価格化には目を見張るものがあるが,この電子革命をもたらしたのが,リソグラフィと呼ばれる微細加工技術の進歩であり,その中心にあるのが,レジス・・・
有機ELに対する人々の関心は日に日に高まる一方である。次世代ディスプレイの主役の呼び声が高い有機ELではあるが,実際には本格的な材料開発が始まってまだ20年に満たない。1987年のKodakの報告をき・・・
高性能プラスチックであるエンジニアリングプラスチック(以下,エンプラと略記)の歴史は1956年のポリアセタールの登場によって始まった。その後,耐熱性の高い各種のエンプラが創出されると同時に,用途に合わ・・・
フォトニクスポリマーの光物性を解明するためには,光の偏波またはフォトンが,さまざまな高分子の鎖(オングストロームのオーダー)やその集合体(数百オングストローム),高次構造,さらに巨大な不均一構造とどの・・・
高分子科学の中でも近年のゲルサイエンスの発展はとくに目覚ましいものがあるが,同時に次世代の先端技術を担うスマートな高機能材料としても注目され,多くの関心が集められている。分子設計・合成,物性・構造解析・・・
本書では,高分子電気物性の中でも機能化のポイントとなる導電性・帯電性・圧電性・焦電性,光物性では光伝送(屈折率制御)・電気光学効果・非線形光学効果・クロミック効果,さらに磁性を対象に取り上げた。それぞ・・・
光散乱の実験測定と顕微鏡観察による形態観察の実験例を詳細に記述している。
本書では,高分子の力学的・熱的性質の測定法を取り扱い,応用につなげるための測定結果をしっかり理解することを目標にしてまとめた。
合成による官能基の導入と変換,マクロマーの合成,架橋・光・放射線反応,熱劣化,微生物分解などの新しい合成法・解析法を詳説した。
本書では分子分光法について記述。各項目について基礎理論をできるだけ簡潔かつ分かりやすくすることに努めた。
高分子をつなぎとめることで得られるゴム弾性,高分子の粘弾性や塑性についてわかりやすく説明し,さらに高分子固体を構造材料として用いる際の安全性と関連して最も重要な破壊・疲労について粘弾性を背景に解説した・・・
基礎から最新のデータに基づく合成の実験例をなるべく多く採録し,モノマーの種類や重合触媒,重合条件などについても簡潔に解説した。
高分子科学のさまざまな分野に大きな発展をもたらしているNMR,ESR。本書は,高分子実験の立場から,それらの最新の話題を紹介する。
複合構造の基礎概念,繊維・樹脂から最終用途までの製造プロセスをわかりやすく包括した。
界面科学の基本要項と高分子表面の特徴を順序よく入門的に,また分子論的観点から簡潔に整理。
構造制御の可能な重合法を中心に取り上げ,基礎から最新のデータに基づく合成の実験例をなるべく多く採録し,モノマーの種類や重合触媒,重合条件などについても簡潔に解説。その限界にも触れた。
基本的事項の熱的挙動,相転移現象,ガラス転移を説明し,実用に近い分野として高分子溶融体の熱的性質と成形加工を詳述。
高分子あるいは有機固体膜の表面・界面の構造・物性から,表面・界面の構造・物性と直接関与する固体膜の透過・輸送現象についてを解説。実験の手順やノウハウをできるだけ具体的に記述した。
マイクロコンポジットとは何か,その構造と形態,リアクティブプロセシング技術を用いた加工法,キャラクタリゼーションについて具体的に解説。
難加工性高分子を中心とする新素材の成形加工法(反応成形法)を化学的・合成的見地から体系化。
高分子科学に携わる研究者や学生が,光学,オプトエレクトロニクス分野に入るための,またその基礎知識を得るための格好の入門書。
高分子の分子特性解析とそれに関連する試料の調製法,さらに文献,データの調査法,高分子命名法など高分子を取り扱う際の基本的事項を収録。
光ディスク用非球面プラスチック単レンズの開発技術や,ディスクの複製プロセスなどを通して,ナノメータを制御する高精細度の技術を紹介。