社会の仕組みを信用から理解する

―協力進化の数理―

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社会の仕組みを信用から理解する
著者 中丸 麻由子 著・ 巌佐 庸 コーディネーター
分野 生物学・生物科学  > 生物学・生物科学  > 理論・哲学・方法論
生物学・生物科学  > 進化・発生・形態  > 進化
生物学・生物科学  > 生理・生態学  > 生態学
経済・経営  > 数学  > 基礎数学
シリーズ 科学一般  > 共立スマートセレクション 33
発売日 2020/10/16
ISBN 9784320009332
体裁 B6・210頁
定価 2,200円 (本体2,000円 + 税10%)
  • この本の
    内容
  • 目次
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社会は皆の協力があってはじめて成立する。人間は人間特有の能力をもとにして、組織やルール、制度を作り、個人間での協力関係を超えた協力を行い、他の動物とは異なる社会を形成してきた。そして、このような社会を維持するには「信用」が要となる。本書ではこの「信用」に着目し、進化ゲーム理論を援用した数理モデルやエージェントベースモデルによって社会の仕組みを理解する。

数理モデルやエージェントベースモデル以外にも、著者自身が行った相互扶助組織に関する経済学実験、現存する相互扶助組織のルール聞き取りのための佐渡島での調査、ミクロネシア連邦での相互扶助組織や互酬性についての現地調査についても生き生きと紹介。
1 協力の進化研究の基礎知識~進化ゲーム理論~
1.1 人の一生と「協力」
1.2 進化ゲーム理論とは
1.3 進化的に安定な戦略
1.4 囚人のジレンマゲーム
1.5 進化ゲーム理論を使って社会を解析するとは
1.6 進化ゲーム理論の解き方

2 協力を進化させるメカニズム
2.1 血縁選択(血縁淘汰):親戚は助け合うか
2.2 群選択(群淘汰):集団のために尽くす
2.3 互恵的利他主義:同じ人と繰り返して付き合うと
2.4 間接互恵性:評判によって協力を強化する
2.5 ネットワーク互恵性:空間構造の影響
2.6 処罰がもたらす協力
2.7 多数のプレイヤーの協力

3 グループメンバーの選び方と協力の進化
3.1 グループメンバーをどう決める?
3.2 進化ゲーム理論に基づくモデル
3.3 まとめ:グループメンバーを選ぶ時に協力が進化する条件

4 頼母子講における協力の進化
4.1 頼母子講:日本や世界で幅広くみられる互助システム
4.2 ルールの安定性を進化シミュレーションで探る
4.3 まとめ:講というシステムを維持させるルール

5 頼母子講のフィールド調査と被験者実験
5.1 佐渡島における講
5.2 実験経済学による被験者実験
5.3 まとめ:様々な研究手法から頼母子講を探るとは

6 保険制度の起源と相互援助ゲーム
6.1 保険制度の起源
6.2 相互援助ゲームとは何か
6.3 進化ゲーム理論に基づくモデル化
6.4 数理モデルとエージェントベースシミュレーション
6.5 相互援助ゲームの進化ゲーム理論解析から示唆されること

7 組織の分業における協力の進化
7.1 分業なくして生活なし
7.2 産業廃棄物処理工程と不法投棄に関する罰則
7.3 基本モデル
7.4 基本モデルへのレプリケータ方程式適用
7.5 当事者責任システムの結果
7.6 排出事業者責任システムの結果
7.7 3つのモデルの比較と現実との比較
7.8 不法投棄件数の推移データをモデルで説明できるか?
7.9 線型的な分業の一般化

8 ?の噂と信用
8.1 ?と噂とは
8.2 Seki and Nakamaruのモデル
8.3 fair gossiperの解析結果
8.4 様々な?による影響の解析結果
8.5 現実の?の噂との比較

9 ミクロネシアで「協力」と「信用」を探す
9.1 ミクロネシアで「頼母子講」を探る
9.2 ミクロネシアにおける公共設備の維持・管理
9.3 グアムでの研究
9.4 ミクロネシアにおける互恵性

引用文献

おわりに

人間社会での助け合いは,どのように成り立っているのか(コーディネーター:巌佐庸)

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