行動情報処理

―自動運転システムとの共生を目指して―

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行動情報処理
著者 武田 一哉 著土井 美和子 コーディネーター
分野 情報・コンピュータ  > 情報科学
認知科学・心理学  > 認知科学
機械工学  > 自動車・航空・宇宙  > 自動車工学
シリーズ 科学一般  > 共立スマートセレクション 6
発売日 2016/01/26
ISBN 9784320009073
体裁 B6・100頁
定価 1,760円 (本体1,600円 + 税10%)
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    内容
  • 目次
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 行動情報処理は、人間の行動に伴う様々な情報をセンサで取得し、データとして解析することで、将来の行動を予測したり、行動に内在する個性・状態・意識を理解したりする技術です。
 本書では著者のこれまでの研究のうち、IT企業と共同で開発を進めた、振り込め詐欺通話を検出する技術を紹介した後、自動車の運転行動に関する研究をメインテーマとして取り上げます。
 第1章では、行動情報処理とはどのような技術なのかを概説します。第2章では、行動情報処理に必要なデータ分析方法の数理的な基礎知識を解説します。第3章では、行動の個性(=その人らしさ)を特徴づける量の計算方法を解説します。第4章では、行動を予測する方法を解説します。第5章と第6章では、人間の行動から感情や状態を推定する方法を解説します。
 本書で取り上げる運転行動の研究は、アクセルやブレーキペダルの踏み方からドライバーを識別する、ドライバーによる車間距離や速度の違いを予想する、車線変更の際の視線方向やペダル操作から危険運転を検出する、といった「人間の運転をコンピューターがどのように理解するか」に関する研究であり、今後自動運転が社会に普及するために、欠くことのできない研究です。
1章 行動情報処理とは
1.1 行動,知能,データ
1.2 行動情報処理の例
1.3 行動情報処理の関連分野

2章 行動情報処理のための基礎知識
2.1 信号と情報
2.2 離散時間信号と離散時間システム
2.3 信号の予測
2.4 信号の分類
2.5 微分方程式と相平面
2.6 因果関係,条件つき確率,ベイズの定理

3章 行動から個性を知る
3.1 入出力の関係から個性を知る
3.2 行動の傾向を把握する
3.3 誰の行動かを認識する(ドライバー認識)

4章 行動を予測する
4.1 データから行動を予測する
4.2 運転行動の生成
4.3 より複雑な行動への拡張

5章 行動から人の状態を推定する
5.1 人間の行動を多入力・多出力のシステムとして考える
5.2 イライラ運転検出システム58

6章 行動情報処理の応用
6.1 自動運転システムとの共生のために
6.2 視行動から周辺環境への意識を把握する
6.3 自動運転システムへの過信とは
6.4 行動情報処理により過信を検出する

参考文献

あとがき

人間の行動にコンピューターで迫る (コーディネーター 土井美和子)

索引

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