ポリマーブラシ
特に、リビングラジカル重合法は、鎖長や鎖長分布の制御に加え、機能性モノマーの重合やランダム・ブロック・組成傾斜型など種々の共重合系への拡張を可能とし、機能性ポリマーブラシ合成の観点でも大きな展開をもたらしつつある。
本書においては、前半(第1~4章)では主に溶媒等で膨潤した濃厚ポリマーブラシにターゲットを絞り、その合成・物性・機能について解説し、その統一的な理解を目指すとともに、後半(第5~8章)では、特にリビングラジカル重合法により合成可能となった、構造の明確なポリマーブラシ付与複合微粒子の最新研究動向を概観する。
1.1 Grafting-to法
1.2 Grafting-from法
第2章 ポリマーブラシの構造・物性
2.1 膨潤構造
2.2 反発特性
2.3 摩擦特性
2.4 サイズ排除特性
2.5 バルク特性
第3章 ポリマーブラシの機能
3.1 摺動システム応用
3.2 バイオインターフェース応用
第4章 ボトルブラシ
4.1 化学構造と合成
4.2 排除体積効果とキャラクタリゼーション
4.3 高次構造形成
4.4 応用
第5章 ポリマーブラシ付与微粒子の種類
5.1 微粒子の表面修飾
5.2 金属酸化物微粒子
5.3 金属ナノ粒子
5.4 高分子微粒子
5.5 カーボンナノ材料
第6章 ポリマーブラシ付与微粒子の精密合成
6.1 単分散複合微粒子
6.2 異形粒子
6.3 ポリマーブラシの精密設計
6.4 中空粒子
6.5 ポリマーブラシのナノ粒子による修飾
第7章 ポリマーブラシ付与微粒子の構造と機能
7.1 微粒子表面におけるポリマーブラシの構造
7.2 ポリマーブラシ付与微粒子の配列制御
第8章 ポリマーブラシ付与微粒子の応用
8.1 生体機能性材料
8.2 触媒
8.3 電解質膜