高分子ゲル
本書では、ゲルの膨潤理論は高分子の状態方程式であるFlory Huggins理論を紹介し、ゲルの拡散ではFickの法則やスケーリング則などに基づいてまとめられており、一方、ゲルの合成では、高分子合成の基礎から最近注目されているクリック反応や自己集合まで、詳しく述べられている。
また、最新のトピックスも多く紹介され、多くの参考文献が挙げられている。特にゲルの物性や機能に関しては、ターニングポイントとなった研究や、ゲルの物性や機能を語る上で外すことができない重要な研究についても触れる。
第2章 ゲルの基礎理論
2.1 ゲル化理論
2.2 体積相転移
2.3 膨潤の速度論
2.4 ゲルの弾性率
2.5 ゲル中の拡散
2.6 ゲルにおける分子間相互作用
第3章 ゲルの形成
3.1 一般なゲル形成法
3.2 精密重合
3.3 最先端の高分子反応
3.4 酵素反応
3.5 自己集合
3.6 粒子形成
3.7 薄膜形成
3.8 3D造形
第4章 ゲルの構造
4.1 ゲルのナノ・マイクロ・マクロ構造
4.2 ゲル化過程の評価
4.3 膨潤率測定
4.4 架橋密度測定
4.5 散乱法
4.6 顕微鏡観察
4.7 ゲル中の水の状態
第5章 ゲルの物性
5.1 力学物性
5.2 吸収性・吸着性
5.3 光学特性
5.4 表面特性
第6章 ゲルの機能
6.1 刺激応答機能
6.2 分離機能
6.3 分子認識機能
6.4 光制御機能
6.5 反応制御機能
6.6 生体制御機能
6.7 電気化学機能
6.8 形状記憶機能
6.9 自己修復機能
6.10 ナノ・マイクロデバイス制御機能
6.11 自励振動機能
参考文献