デイビス・クレブス・ウェスト行動生態学 原著第4版
本書は、行動生態学の最も良く知られた教科書である『An Introduction to Behavioural Ecology』第4版の日本語版である。原著第2版の日本語版はすでに出版されているが、原著第4版で大幅な改訂が行われたため、日本語版も改訂して出版されることになった。本書では、行動生態学のこれまでの成果、最前線の現状、将来への展望がまとめられている。最近までの研究の成果から、これまでの旧版の内容が否定されたり、強調される部分が異なったりしている場合も多いので、必見の価値がある。行動生態学を学び始めた若い学生・院生はもちろんだが、教育者、研究者もぜひ読んで欲しい教科書である。
第2章 行動生態学における仮説の検証
第3章 経済的な意思決定と個体
第4章 捕食者と餌生物:進化的軍拡競走
第5章 資源をめぐる競争
第6章 群れ生活
第7章 性淘汰,精子競争および雌雄の対立
第8章 保育と家族内対立
第9章 配偶システム
第10章 性の配分
第11章 社会行動:利他行動から意地悪行動まで
第12章 協力行動
第13章 社会性昆虫における利他行動と対立
第14章 コミュニケーションと信号
第15章 結論