細胞内に存在するカルシウムイオンに焦点をおいて、しかも神経伝達物質、ホルモン、細胞増殖因子などの細胞刺激因子に反応して細胞内に動的に生起し、セカンドメッセンジャーとして機能しているカルシウムイオンのシグナル伝達における役割を主題として最先端の成果をまとめた。生体全体の中では、総量的にきわめてわずかなカルシウムイオンが、厳密に、巧妙に調節され、重要な役割を演じていることが理解できる。(「蛋白質 核酸 酵素」臨時増刊を単行本に改装発行)
I.細胞内Ca2+ホメオスタシス
A.Ca2+動態
B.Ca2+動員,排出機構
II.Ca2+標的分子
A.Ca2+結合蛋白質および関連物質
B.カルモデュリン結合蛋白質
III.Ca2+と生体機能
IV.Ca2+と病態
V.機能解の新技術