ナノ粒子に関する成書は多く出版されているが、なぜ物質を小さくしていくと劇的に物性が変わるか? その原理・原則はどうなっているか? どうしたら粒子径と形が揃ったナノ粒子を調製できるか? どのような分野で応用が始まっているのか? 物性が急変するクリティカルな寸法は? ナノ粒子の先にある研究分野は?など、ナノ粒子に興味を持った学生が発する疑問にストレートに答えられるものは少ない。本書は、30年以上にわたり金ナノ粒子の研究に没頭してきた著者が、ナノ粒子の要点と本質を解説したものであり、読者に研究の面白さが自然に伝わる仕上がりになっている。また、最先端で研究している新進気鋭の研究者のコラムは、本書の斬新性と魅力を高めている。
第1章 ナノ粒子とは?
第2章 物質の寸法を小さくすると何が変わるか?
第3章 ナノ粒子はどのようにしてつくるか?
第4章 ナノ粒子の構造
第5章 ナノ粒子はどのように利用されているか?
第6章 将来展望