「発生システムのダイナミクス」における研究は、発生現象を制御する複雑なシステムをより大局的にとらえることにより、未知の発生原理に迫ることであり、同時に、遺伝子制御機構の進化と生物多様性獲得の仕組みについて明らかにすることを目的としている。本増刊号では、さまざまなテーマの最先端についてそれぞれの切り口で解説し、発生生物学の進歩を概観するものである。また、各著者にはこの40年を振り返るという視点も加えていただいた。
(「蛋白質 核酸 酵素」臨時増刊を単行本に改装発行)
I.生殖細胞
II.幹細胞とリプログラミング
III.染色体構造と遺伝子発現制御
IV.モルフォゲン・誘導
V.細胞の極性,振舞い
VI.組織・器官形成
VII.神経形成
VIII.再生・器官再構築
IX.位置情報・軸
X.進化
XI.システムとしての発生