エコゲノミクス

―遺伝子からみた適応―

エコゲノミクス
著者 日本生態学会 編・ 森長 真一 担当編集委員・ 工藤 洋 担当編集委員
分野 生物学・生物科学  > 生理・生態学
シリーズ 生物学・生物科学  > シリーズ 現代の生態学 全11巻 7
発売日 2012/12/15
ISBN 9784320057401
体裁 322頁
定価 3,740円 (本体3,400円 + 税10%)
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エコゲノミクスとは、生態学的に興味深い現象をゲノムレベルで遺伝的に解剖していく最新の研究分野である。
ゲノム情報は生態学に何をもたらしたのか。ゲノムとは生物のもつ遺伝情報全体を示し、すべての生物はゲノムと環境の影響により表現型を発現する。これまで、生態学ではその表現型に基づく生物と環境あるいは生物間相互作用の解明を、ゲノム学では生物の全ゲノム解読を主な目標として、両者が交わることはなかった。しかしながら近年の分子生物学の発展は、様々な生物におけるゲノム情報の解明を可能にし、エコゲノミクスが生態学の主要分野の1つとなった。
本書では、遺伝子解析からの適応研究に焦点を絞り、今もなお発展し続けるエコゲノミクスの全体像を概観することを目的に編纂した。I部では遺伝的変異と適応研究のこれまでについて、II部では適応遺伝子の探索法について、III部では適応遺伝子の機能について、IV部では適応遺伝子の進化について、各分野の第一線で活躍する研究者によりわかりやすくまとめられている。本書は、これからの生態学における新たな指針となる一冊である。
I部 遺伝変異と適応研究
第1章 野外実験:適応研究の古くて新しいアプローチ(矢原徹一)

第2章 遺伝的変異と空間的遺伝構造(井鷺裕司)

第3章 系統樹から適応進化を読み解く(川北 篤)

II部 適応遺伝子の探索
第4章 概説:エコゲノミクスの方法論(橋口康之)

第5章 量的形質変異に関与する候補遺伝子の探索法(立田晴記)

第6章 適応遺伝子探索のための分子生物学的手法(森長真一)

第7章 データベース解析:適応・進化研究における「仮説発見ツール」としての活用法(橋口康之)

III部 適応遺伝子の機能
第8章 概説:適応の複雑さを包括的に理解する(工藤 洋)

第9章 自然環境化における遺伝子発現解析(工藤 洋)

第10章 表現型可塑性の生物学:生態発生学(三浦 徹)

第11章 遺伝子ネットワークの構造とダイナミクス(齋藤大助・望月敦史)

IV部 適応遺伝子の進化
第12章 概説:DNAから適応進化までをつなぐ学際的研究(清水健太郎)

第13章 自然選択の直接観察(北野 潤・河田雅圭)

第14章 DNA配列から探る自然選択の痕跡:分子集団遺伝学的手法を用いて(土松隆志)

第15章 生殖隔離と種分化遺伝子(高橋 文)

第16章 ゲノム重複:倍数体の種分化とエコゲノミクス(清水(稲継)理恵・清水健太郎)

第17章 エボデボと新しい総合(越川滋行)

引用文献
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