これからの生命科学 構造生物学
―原子構造からみた生命現象の営み―
本書の読者の主なる対象は学部2~4年生である。そのため、生体高分子の立体構造を図示するだけではなく、機能の説明などにおいてもできるだけ図を多用し、初学者にとっても分かりやすく説明するように努めた。また、大学院生などでより深く構造生物学を学びたい読者のためには、「注釈」として、「より進んだ内容」も紹介している。
第1章 生物学から構造生物学へ――生物学と構造化学の融合
第2章 機能性生体高分子(核酸やタンパク質)ができるまで――小分子から生体高分子へ
第2部 細胞における機能分子の構造生物学
第3章 遺伝情報の発現――転写や翻訳にかかわるタンパク質や核酸
第4章 エネルギーの獲得――生命活動に必要なエネルギー生成にかかわるタンパク質
第5章 物質輸送
第6章 情報(シグナル)伝達
第7章 代謝
第8章 免疫
第9章 骨格(構造)形成
第10章 基本構造のまとめ
第3部 構造生物学研究の方法論
第11章 回折・散乱法
第12章 分光法
第13章 理論的手法――分子動力学法,分子軌道法
第14章 バイオインフォマティクス