食品安全性辞典 第2版

食品安全性辞典
著者 小野 宏 監修・ 斎藤 行生 監修・ 浜野 弘昭 監修・ 林 裕造 監修
分野 生活科学  > 辞典・用語集
生活科学  > 栄養学・食品学
発売日 2010/11/20
ISBN 9784320061705
体裁 A5・588頁
定価 14,300円 (本体13,000円 + 税10%)
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    内容
  • 目次
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 食品の安全性という問題が問われるようになり、近年、盛んに論議されるようになった。それは、まず食品による健康障害の事例から始まり、知識の普及と関心や、化学物質の毒性の知見が増加するに伴い、一般的に食品の安全性への信頼が失われてきたと考えられることだろう。伝統的な食品に対してはまだ信頼感は残っているが、ほとんどの食品に化学物質が利用されている事実はそれを傷つける。また、食糧の増産と生産の効率化、食品流通の広域化を可能にするための化学技術の利用、とくに農薬、保存料など化学物質の利用、科学技術の進歩による新しい種類の食品の登場などの要因がこの食品安全性への関心を高めてきた。
 これに加えて、食品安全性に対する不安を増加させる要因として、毒性、有害性に関する知識の不完全さ、情報の偏りと判断の偏りが指摘されるだろう。多種類の化学物質と多様な毒性が関係し、定量的な判断に基づいて行うことが必要な現代の安全性評価は、専門の技術と知識によらなければならない事態が多い。その意味で、試験し、判断し、説明すべき専門家の責任は今日きわめて重い。ところが、専門家といえども自分の専門領域外の知識についてはかなり瞹昧な認識にとどまっていることも少なくないのである。そこで本辞典は、そのような観点から、各種事項について基礎的知識を確実にしておく必要があるということを趣旨に、多数の専門領域の執筆者により、食品安全性にかかわる様々な記事を取り入れ、1998年に初版が編纂された。
 第2版では、初版発行以来12年が経過したため内容の全面的な見直しを図った。その間、食品安全性を巡る状況は著しく変化し、内分泌攪乱物質やダイオキシン類の環境化学物質の食品安全性上の問題、遺伝子組換え食品の普及、残留農薬の管理におけるポジティブリスト制の施行、ウシ海綿状脳症がヒトにも伝達されることが判明し問題となった食肉管理、数々の食品に関する欺瞞・偽装の不祥事などの諸問題などはもとより、行政の枠組みも変化し、新しい「食品安全基本法」の下で食品安全委員会が活動するようになった。こうした変化を取り込んで、今回、多数の項目を新たに起こした。旧項目についても改訂変更が必要な部分は新たに執筆者を求めて加筆・修正している。



<特色>
■小項目方式の記述により、各項目は、項目名、英語名、略語、同義語、および説明文からなっている。
■選定項目は、食品、食品の安全性、および安全性評価に関連のあるものに限り、原則として医薬品は含まれないが、食品の安全性に深く関連する代表的なものはとりあげた。

■食品関連項目のほか、食品の安全性および安全性評価に関する項目<たとえば、有害性確認、リスクアセスメント、毒性、変異原性、微生物学、生化学、分子生物学、バイオテクノロジー、曝露評価、各種分析法、統計学>までに及んでいる。

■食品関係においても、食生活指針、食習慣、遺伝子組換え、新開発食品など、日常生活に関連する項目や関係法規、また、食中毒、生物濃縮、農薬残留など食品を摂取したときの生体側の反応、さらに、科学的データや数値基準もとりあげた。

■食品添加物は機能別グループごとに解説し、個々の物質は付録として掲載したが、重要なものは項目として独立させた。人工のものだけでなく天然食品添加物も扱い、付録として4つの食品添加物一覧表を設けた。

■付録では、その他に利用の便を考えて、食品の安全性に関係する団体、国際関係機関や外国政府機関の名称、連絡先、また情報収集のためのインターネットのホームページや定期刊行物、関係法規の正式名称、所管省庁、法規の目的を収録した。

■食品とその安全性に関する実用性を第一に考えて科学者を主な読者に想定したが、一般の人びとにも利用できるように、やさしい表現を用いたり、略語には必ず正式名称を付けるなど配慮した。
本辞典の内容と編集方針

凡例

50音順項目

付録
表1.規格基準が定められている食品添加物リスト
表2.用途別に分類した既存添加物リスト
表3.天然香料基原物質リスト
表4.JECFA評価食品添加物リスト
表5.国内食品関係団体一覧
表6.外国・国際機関一覧
表7.国内関係法規一覧

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