水理学入門
1.高校物理とのつながり:ニュートンの運動の法則やエネルギー保存の法則を、自由に変形する連続体に拡張して、水が持つ運動量やエネルギーの保存則を誘導し、知識の連続的な展開となるようにしている。
2.水理学の高度な分野の学習や、卒業研究で行われる未開拓の分野の問題解決に役立つよう、応用力を高める工夫を行っている。質量、運動量、エネルギーの保存則を基礎式として用い、これから様々な公式を誘導し発展させている。
3.興味を持たせるための工夫:土木工学の分野ででてくる実際の現象や、技術をできるだけ引用し、現場への適用性を説明した。また、学術の発展をコラム記事で紹介し、時間的な広がりをイメージできるようにしている。
4.理解を深めるための工夫:代表的な問題を、例題演習として解説し、公式の利用の仕方を説明した。また、各章末には演習問題を載せ、その答を本書の後ろに示し、自習の助けとしている。
第2章 質量保存則
第3章 運動量保存則
第4章 エネルギー保存則
第5章 層流,乱流と摩擦
第6章 静止流体の力学
第7章 管路の水理
第8章 開水路の流れ
第9章 次元解析
付録1 物性
付録2 ギリシャ文字
付録3 練習問題解答
付録4 参考文献