複雑系から創造的偶然へ

―カイロスの科学哲学史―

複雑系から創造的偶然へ
著者 Klaus Mainzer 著有賀 裕二 訳
分野 科学一般  > 科学一般
発売日 2011/10/09
ISBN 9784320005846
体裁 A5・296頁
定価 3,850円 (本体3,500円 + 税10%)
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    内容
  • 目次
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 偶然、リスク、危機、そして新しいチャンスが自然と社会でどのような役割を果たすのか? 偶然は近代の自然科学と社会科学の中心的テーマであることがわかる。多くの偶然的な個別事象から同時に偶然的でない諸属性も生まれる。したがって、新しい秩序は偶然のゆらぎの海の中から生起する。宇宙はそうした事例の一つである。エントロピーの宇宙的流れの中で、星の世代と銀河構造が形成される。しかし、生命もまた偶然の縁から生成された。進化は、DNA情報と環境諸条件の有機体の属性に対する偶然的な変化がどのようにして決まるかを示している。著者は偶然の役割を可能なかぎりの文脈――つまり、数学と確率論で、ルーレットと証券取引所で、熱力学と量子物理学で、コンピュータと情報理論で、脳研究、そして経済と社会――で描写している。
〔Klaus Mainzer、 Der Kreative Zufall: Wie das Neue in die Welt Kommt、 C.H.Beck、 2007〕
序  章

I. 初期哲学からの偶然の一致のとらえ方
I.1 神話のなかの偶然の一致
I.2 哲学における偶栓の一致

II. 偶然の一致,確率,情報
II.1 偶然の一致,幸運,ゲーム
II.2 確率論における偶然の一致
II.3 偶然の一致における情報理論

III. 偶然の一致と熱力学
III.1 偶然,エントロピーおよび平衡
III.2 偶然の一致,カオス,自己組織化
III.3 偶然の一致,ノイズ,複雑さ

IV. 量子世界における偶然の一致
IV.1 量子,偶然の一致,不確実性
IV.2 「神はサイコロを投げないのか」,それとも?
IV.3 偶然の一致,ビッグバン,人類原理

V. コンピュータ世界における偶然の一致
V.1 偶然の一致,計算可能性,複雑さ
V.2 偶然の一致と量子コンピュータ
V.3 偶然の一致と量子暗号法

VI. 偶然の一致,生命,脳
VI.1 偶然の一致と生命の始まり
VI.2 偶然の一致と情報の進化
VI.3 偶然の一致,脳,意識

VII. 文化,経済,社会における偶然の一致
VII.1 経済における偶然の一致
VII.2 社会における偶然の一致
VII.3 偶然の一致の哲学,人生の意味を問う

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