大学土木系学部には必須のテーマである水理学の基礎の取得はもちろん、次のステップに当たる河川工学へのスムーズな切り替えができるように配慮されたテキスト。このスムーズな切り替えに力点を置くとともに、近年の工学部での主要キーワード「環境」や「防災」などにもふれている。詳細内容については、水域の環境防災を考える上での基礎としての水流や乱流構造の知識から流砂、さらに地形変動予測と河川が本来持つ機能に関する説明を行っている。
第1章 水流の支配方程式
第2章 不等流計算法
第3章 平面二次元流れの解析
第4章 開水路流れの乱流構造
第5章 河床構成材料の性質
第6章 限界掃流力
第7章 流砂過程と掃流砂量関数
第8章 物質の乱流拡散と浮遊砂理論
第9章 粘着性材料の浸食過程
第10章 河川地形とその形成
第11章 地形変動とその予測
第12章 植生水理学
第13章 河道の自律形成機能