文科系のためのコンピュータ総論

文科系のためのコンピュータ総論
著者 田中 弘 著田中 敬一 著鞆 大輔 著
分野 情報・コンピュータ  > 情報科学  > 概論
教科書
発売日 2005/04/25
ISBN 9784320121324
体裁 B5・222頁
定価 2,640円 (本体2,400円 + 税10%)
  • この本の
    内容
  • 目次
 インターネットに代表されるIT社会、その中核をなすコンピュータ、文科系の学生にあっても単に既存ソフトの操作方法だけでは済まない。その歴史、原理など、どの程度理解すればよいのか?
 本書は、永年文科系学部でIT教育に携わってきた経験を踏まえて、文科系学生に必要と思われる知識・技術をまとめたものである。まず、「数える」という能力の習得から、計算のための道具の考案、計算機械や統計機械を経て、コンピュータが完成するまでの歴史を概観する。そのあと、現在のコンピュータ、および周辺機器の原理と構成について解説する。また、現在のコンピュータリテラシーとして重要となっている、情報倫理について説明をする。そして、現在では特に重要性が高くなってきたソフトウェアに関して説明をし、最後に、コンピュータ言語としてアセンブラ言語CASL IIをとりあげる。このことにより、「情報処理技術者試験」を目指す人にとっても適したテキストとなっている。コンピュータ処理について専門的に勉強しようとする文科系の学生にとって最適のテキストとなろう。
第1章 計算器具から計算機械へ
1.1 数の起源
 1.1.1 数える能力
 1.1.2 基数・集合数
 1.1.3 数詞
 1.1.4 記数法
 1.1.5 四則計算
1.2 計算の道具
 1.2.1 わら算
 1.2.2 計算盤
 1.2.3 籌(ちゅう)
 1.2.4 ネーピアの骨木
1.3 ソロバン
 1.3.1 中国のソロバン
 1.3.2 ロシアのソロバン
 1.3.3 日本のソロバン
1.4 対数と計算尺
 1.4.1 対数の発見
 1.4.2 計算尺の発明
1.5 歯車を用いた各種計算機械
 1.5.1 ダ・ビンチの計算機
 1.5.2 パスカルの計算機
 1.5.3 ライプニッツの計算機
 1.5.4 バベージの計算機
1.6 ホレリスの統計機械
 1.6.1 アメリカの国勢調査
 1.6.2 統計調査室
 1.6.3 第11回国勢調査
 1.6.4 パンチカード・システム

第2章 コンピュータの誕生・発達
2.1 自動計算機の製作
 2.1.1 ブッシュの微分解析機
 2.1.2 エイケンのマークI
2.2 ENIACの開発
 2.2.1 ペンシルベニア大学
 2.2.2 ENIAC計画
 2.2.3 ENIACの構成
2.3 コンピュータ第1号を巡って
 2.3.1 ENIACとABC
 2.3.2 ENIAC開発の経緯
 2.3.3 ABC開発の経緯
 2.3.4 コンピュータとは
 2.3.5 ABCの機能
2.4 ノイマン型コンピュータ
 2.4.1 EDVACの構想
 2.4.2 ノイマン
 2.4.3 記憶装置
 2.4.4 EDVACの特徴
 2.4.5 EDSACの製作
2.5 日本のコンピュータ開発
 2.5.1 わが国の事情
 2.5.2 メーカ・大学などでの開発
 2.5.3 ユーザへの普及
 2.5.4 通産省の指導
2.6 コンピュータの発達
2.7 ハードウェアとソフトウェア

第3章 コンピュータ・システム
3.1 コンピュータの特質と機能
 3.1.1 コンピュータの特質
 3.1.2 コンピュータの5つの機能
3・2 中央処理装置
 3.2.1 記憶の原理と記憶装置
 3.2.2 制御方式と制御装置
 3.2.3 演算装置
 3.2.4 2進数/10進数/16進数
 3・2・5 進数の変換
3.3 補助記憶装置
 3.3.1 磁気テープ装置
 3.3.2 磁気ディスク装置
 3.3.3 その他の補助記憶装置
3.4 入出力装置
 3.4.1 入力装置
 3.4.2 出力装置
3.5 パーソナルコンピュータ
 3.5.1 パーソナルコンピュータの位置付け
 3.5.2 パーソナルコンピュータの誕生と発達
 3.5.3 パーソナルコンピュータの種類
 3.5.4 パーソナルコンピュータの基本構造
 3.5.5 周辺装置
 3.5.6 パーソナルコンピュータのソフトウェア
3.6 新しいコンピュータ(並列処理)
 3.6.1 処理高速化の段階
 3.6.2 並列処理の発想
 3.6.3 並列処理の有効性
 3.6.4 並列処理のプログラミング
 3.6.5 並列処理の課題
3.7 経営情報システム
 3.7.1 コンピュータと通信
 3.7.2 情報システムの機能と効果
 3.7.3 システムの構築
 3.7.4 エンドユーザ・コンピューティング(EUC)
 3.7.5 FA,OA,CIM
 3.7.6 CALSへの発展
 3.7.7 戦略的情報システム
 3.7.8 CIOの概念と役割
 3.7.9 情報システムのセキュリティ
 3.7.10 電子商取引への発展
3.8 コンピュータネットワーク
 3.8.1 ネットワークの種類
 3.8.2 インターネットの種類とサービス
 3.8.3 TCP/IP(インターネットプロトコル)
 3.8.4 E-mailサービス
 3.8.5 WWWサービス
3.9  情報システム事例
 3.9.1 出席管理システム(バッチ処理)
 3.9.2 チケット予約システム(リアルタイム処理)

第4章 情報倫理
4.1 倫理とは
4.2 情報倫理とは
4.3 情報倫理に関わる問題
 4.3.1 ネチケット
 4.3.2 プライバシー
 4.3.3 知的所有権
 4.3.4 不正使用とセキュリティ
 4.3.5 ネットワークと文化的摩擦
 4.3.6 詐欺,マルチ商法などの違法行為
 4.3.7 有害情報の氾濫

第5章 コンピュータのソフトウェア
5.1 ソフトウェアの重要性
5.2 オペレーティング・システムの概念
5.3 データベース・システム
 5.3.1 データベースとは
 5.3.2 データベース出現の背景
 5.3.3 データベースの構造
 5.3.4 データベース管理システム
5.4 アルゴリズム
 5.4.1 アルゴリズムとは 
 5.4.2 アルゴリズムに求められるもの
5.5 フローチャート
 5.5.1 フローチャートとは
 5.5.2 フローチャート記号
 5.5.3 フローチャートの基本構造
5.6 プログラム言語の種類と特徴
5.7 アセンブラ言語の特質

第6章 プログラミングの基本概念
6.1 データおよび命令の形式
 6.1.1 文字表現
 6.1.2 数値表現
 6.1.3 命令の形式
6.2 COMET IIのCPU
 6.2.1 記憶装置
 6.2.2 レジスタ
6.3 CASL IIの基本事項
 6.3.1 プログラムの書き方(コーディングシート)
 6.3.2 命令の種類
 6.3.3 実効アドレスについて
 6.3.4 凡例
6.4 CASL IIの命令
 6.4.1 擬似命令
 6.4.2 転送命令
 6.4.3 演算命令
 6.4.4 比較命令
 6.4.5 分岐命令
 6.4.6 シフト命令
 6.4.7 スタック命令
 6.4.8 サブルーチン命令
 6.4.9 マクロ命令  
 6.4.10 その他の命令
6.5 基本プログラミング
 6.5.1 MとNの積を求める
 6.5.2 三角形の面積を求める
 6.5.3 偶数100個の和を求める
 6.5.4 テーブルの中から特定のデータを見つける
 6.5.5 最大値・最小値を探す
 6.5.6 テーブルの内容を降順に並べる
 6.5.7 10進数を2進数に変換する
 6.5.8 2進数を10進数に変換する

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