環境化学計測学

―環境問題解決へのアプローチ法としての環境測定―

環境化学計測学
著者 堀 雅宏
分野 環境科学  > 化学
発売日 2006/03/25
ISBN 9784320071605
体裁 A5・272頁
定価 4,180円 (本体3,800円 + 税10%)
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本書は環境汚染対策としての環境解析・監視のための測定学の書である。はじめに、測定の目的と測定対象としての環境、環境中の汚染物質の挙動を解説し、環境計測の基礎的事項とともに、環境測定パターンと測定手法など共通な要素に触れている。次に、ガス・粒子状物質・水質汚濁物質の検出原理と測定機器を解説するとともに、測定の不確かさと精度管理方法が述べられ、さらに、環境測定で重要なサンプリングの考え方と採取器材と方法と頻用される簡易法、種々のスケールの環境モニタリングについて説くとともに、環境調査と環境計測のデザインを行うための指針を示す。後半は環境測定の実際として(1)空気及び水質、(2)室内環境、(3)作業環境、(4)廃棄物・土壌・汚泥について具体例について詳述する。このほか、環境測定の小史も含む環境測定方法の確立と機器の開発に加えて、実験室環境の管理、環境測定への統計学の適用および測定器材にも触れられている。
第1章 環境汚染と化学計測
1.1 測定対象としての環境
1.2 環境と化学計測
  1.2.1 測定対象と対象汚染物質
  1.2.2 測定の目的

第2章 環境中の汚染物質の挙動
2.1 大気環境
  2.1.1 空気の組成と物性
  2.1.2 大気汚染物質の存在形態と生成機構
  2.1.3 空気中での汚染質の挙動
2.2 水環境
  2.2.1 地球環境と水
  2.2.2 水質汚濁物質の存在形態
  2.2.3 汚染物質の挙動
  2.2.4 汚染物質の分布と変動

第3章 環境計測の基礎
3.1 濃度と暴露量
  3.1.1 濃度
  3.1.2 曝露量
  3.1.3 計測にかかわる国際単位
3.2 計測システム
3.3 計測と分析
  3.3.1 環境測定システム
  3.3.2 検量線
  3.3.3 濃度計の校正
3.4 計測機器の具備すべき性能
  3.4.1 感度
  3.4.2 再現性
  3.4.3 確度
  3.4.4 選択性
  3.4.5 測定範囲
  3.4.6 応答速度
  3.4.7 操作性

第4章 測定パターンと測定手法
4.1 測定パターン
  4.1.1 定性定量の精度による分類
  4.1.2 サンプリングによる分類
4.2 空気環境の測定手法
  4.2.1 手分析
  4.2.2 濃度計
  4.2.3 自動測定器
4.3 水質環境の測定手法
  4.3.1 採水方法による分類
  4.3.2 前処理による分類

第5章 検出原理と測定機器
5.1 ガス
  5.1.1 光学的方法
  5.1.2 電気化学的方法
  5.1.3 熱的方法
  5.1.4 イオン化法・磁化法
5.2 浮遊粒子
  5.2.1 過捕集―秤量法
  5.2.2 濃度計
  5.2.3 粒径分布の測定および分粒法
5.3 水質測定機器
  5.3.1 懸濁物質
  5.3.2 電気伝導度
  5.3.3 水素イオン濃度
  5.3.4 有機汚濁物質
  5.3.5 富栄養化物質
5.4 分析機器
  5.4.1 分光光度計
  5.4.2 クロマトグラフ
  5.4.3 金属成分分析機器
5.5 連続分析器
  5.5.1 オートアナライザー
  5.5.2 フローインジェクション分析(FIA)

第6章 測定の不確かさと精度管理
6.1 機器測定における不確かさ
  6.1.1 環境測定値の不確かさ
  6.1.2 定量下限界と検出限界
6.2 環境試料測定における不確かさ
6.3 不確かになる要因とその対策
6.4 環境試料の機器分析における不確かさの低減
  6.4.1 トラベルブランク補正
  6.4.2 内部標準法
  6.4.3 標準添加法
6.5 精度管理
  6.5.1 公定法とトレーサビリティ
  6.5.2 標準試料
  6.5.3 較正

第7章 サンプリング
7.1 サンプリングの考え方
  7.1.1 層別化
  7.1.2 無作為化
7.2 空気試料のサンプリング器材と方法
  7.2.1 捕集機材
  7.2.2 吸引ポンプ
  7.2.3 パッシブサンプラー
  7.2.4 個人サンプラー
  7.2.5 適用指針
7.3 水のサンプリング機材と方法
  7.3.1 サンプリング機材
  7.3.2 サンプリング方法
7.4 固体試料

第8章 モニタリング
8.1 モニタリングの分類
8.2 地域環境モニタリング
  8.2.1 多点サンプリング
  8.2.2 広域監視法
8.3 発生源モニタリング 
  8.3.1 排ガスモニタリング
  8.3.2 水質汚濁物質発生源
8.4地球規模大気汚染

第9章 簡易測定法と測定の簡易化
9.1 簡易測定法
  9.1.1 簡易法の定義と意義
  9.1.2 簡易法の歴史 
9.2  簡易法の原理と種類
  9.2.1 簡易法の原理
  9.2.2 簡易法の種類
9.3 検知管法
  9.3.1 ガス検知管
  9.3.2 検知管システム
9.4 簡易法と簡易化の適用
  9.4.1 スクリーニング試験
  9.4.2 精密測定における簡易化
  9.4.3 サンプリングの簡易化
  9.4.4 簡易法の適用

第10章 環境調査と環境計測のデザイン
10.1 環境調査
  10.1.1 手順
  10.1.2 実施方法
10.2 計測方法と条件の決め方
  10.2.1 計測法の決め方
  10.2.2 濃度計
10.3 捕集-定量法における測定条件の設定
10.4 廃棄物の測定

第11章 環境測定の実際 (1)空気及び水質
11.1 排ガス中の金属成分の測定
  11.1.1 サンプリング
  11.1.2 試料溶液の調整
  11.1.3 分析方法
11.2 自動車排気ガス
11.3 悪臭
  11.3.1 臭気の特性と計測
  11.3.2 臭気濃度の計測
  11.3.3 官能試験法
11.4 環境水中の内分泌かく乱物質
11.5 オクタノール―水分配係数の測定

第12章 環境計測の実際(2)室内環境
12.1 室内空気汚染と測定
  12.1.1 室内汚染と汚染物質
  12.1.2 室内空気質の測定
12.2 精密分析法
  12.2.1 DNPH法によるアルデヒドの測定
  12.2.2 キャピラリーガスクロマトグラフによるVOCの測定
12.3 無機ガスの測定方法
12.4 粒子状物質濃度測定方法
  12.4.1 重量濃度
  12.4.2 個数濃度
  12.4.3 微生物とアスベスト
12.5 現場測定法

第13章 環境測定の実際(3)作業環境
13.1 作業環境管理における計測
13.2 作業環境管理と測定法
  13.2.1 非定常的作業環境の管理と測定法
  13.2.2 定常的作業環境
13.3 場の濃度測定による環境管理
  13.3.1 連続測定によるモニタリング法
  13.3.2 統計的定期測定法
13.4 発散源および個人曝露量管理のための測定法
  13.4.1 発散源濃度とその測定
  13.4.2 個人曝露濃度とその測定
13.5 測定法の適用指針

第14章 環境測定の実際(4)廃棄物・土壌・汚泥
14.1 廃棄物中の有害物質
  14.1.1 廃棄物と測定
  14.1.2 溶出試験
  14.1.3 廃棄物処理における測定
14.2 土壌・汚泥中の汚染物質
  14.2.1 土壌中重金属汚染
  14.2.2 土壌中揮発性有機化合物
  14.2.3 残存性有機物

第15章 環境測定方法の確立と機器の開発
15.1 環境測定の歴史
  15.1.1 環境測定技術の進歩
  15.1.2 測定対象物質の測定方法の進歩
15.2 環境測定方法の研究
  15.2.1 検知管による簡易測定方法の確立
  15.2.2 センサーの研究と機器開発

第16章 実験室環境の管理
16.1 実験室の環境
16.2 測定操作中の安全

付録1:統計学の環境測定への適用
付録2:具体的な測定方法に関する資料一覧

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