ソフトウェア開発プロジェクトのリスク管理

ソフトウェア開発プロジェクトのリスク管理
著者 John McManus 著富野 壽 監訳
分野 情報・コンピュータ  > ソフトウェア工学
発売日 2006/05/01
ISBN 9784320097476
体裁 A5・208頁
定価 2,750円 (本体2,500円 + 税10%)
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 リスク管理を煎じ詰めるならば、やるべき事をやるべきときにきちんとやっておくことに尽きる。特別に難しい技術が必要なわけではない。しかし規律が必要であり、着実な実践を旨としなければならない。
 リスクには、第一に、「開発当初に要求仕様を必ずしも確定できない」、あるいは「開発途上、競合や市場への対応から止むを得ない仕様の変更が起きることが多い」などのいわゆるビジネスリスクがある。第二には、前記と関連してプロジェクト規模や工数の見積り技術の不備、新技術や新しい開発プラクティスの利用からくる不確実性や、技術者能力の不足などの技術的リスクがある。そして第三には、プロバイダ市場や環境の変化、あるいはわが国ではまだ例は少ないが、ソフトウェア訴訟などのプロジェクトの外部要因によるリスクがある。
 リスク管理は機会管理であるということができ、組織の経営における能動的な価値を有している。
 本書は、リスク管理に対する気づきを新たにし、自らの組織の特質に合ったリスク管理プラクティスをつくり上げる助けとなるはずである。ソフトウェア開発のリスク管理についての書は極めて少ない。本書は、網羅的に初歩的あるいは常識的なレベルからリスク問題全体を概観している。本書に接して、リスク管理の価値を前述の機会管理の面からも再認識し、自らの組織に合ったリスク管理システムの構築に務めてほしいと願って本書の翻訳を思い立った。

(「監訳者のことば」より)
[原著John McManus: Risk Management in Software Development Projects、 Elsevier、 2004]
発行元:(株)構造計画研究所/発売元:共立出版
はじめに

謝辞

全体構成

監訳者のことば

第1章 リスク管理プロセス
1.1 ソフトウェアリスク管理入門
1.2 なぜソフトウェア開発プロジェクトのリスク管理が必要か?
1.3 ソフトウェアリスク管理の活用
1.4 ソフトウェアリスク管理の目的と目標
1.5 ソフトウェアリスク戦略の策定
1.6 リスク管理パラダイム
1.7 ソフトウェアリスク管理のための組織の構築
1.8 リスク管理と訴訟
1.9 自己アセスメントのためのチェックリスト

第2章 ソフトウェア開発プロジェクトのリスク
2.1 第1章の復習
2.2 ソフトウェアリスクの特定
2.3 最も一般的なソフトウェアプロジェクトリスク
2.4 リスク分類
2.5 リスクマッピング
2.6 リスク概要
2.7 リスクレビュー
2.8 リスクの帰属と利害関係者
2.9 自己アセスメントのためのチェックリスト

第3章 ソフトウェア開発プロジェクトのリスクアセスメント
3.1 第2章の復習
3.2 ソフトウェアリスクアセスメントの目的と目標
3.3 アセスメントに対するアプローチ
3.4 リスクアセスメントツールと技法
3.5 調査結果の提示
3.6 自己アセスメントのためのチェックリスト

第4章 ソフトウェア開発プロジェクトのリスク軽減戦略の策定
4.1 第3章の復習
4.2 リスク計画の策定
4.3 リスク計画策定(およびリスク管理)のベストプラクティス
4.4 リスク管理ツール
4.5 リスク軽減戦略
4.6 リスク管理計画の作成と実行
4.7 自己アセスメントのためのチェックリスト

第5章 ソフトウェア開発プロジェクトのリスク監視
5.1 第4章の復習
5.2 リスク監視のためのプロセスの開発
5.3 プロジェクトリスクデータベース/リスク一覧表の生成
5.4 リスクの管理と追跡
5.5 リスク管理支援ツール
5.6 自己アセスメントのためのチェックリスト

第6章 ケーススタディ

付録A 用語

付録B リスク管理ソフトウェアツール

主要文献

引用文献

索引

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