経済物理学とは、経済や社会の現象を物理学の考え方・手法を使って研究する学問です。本書は、経済物理学の理解、研究に必要な知識を解説する、教科書としても利用も可能な専門書です。経済物理学的な経済と社会の見方に興味を持つ初学者が、この分野に踏み込むために必要な知識を得たり、すでに研究を行っている専門家が、不得意な方面での知識を補充したりするために、とても重要で有益と思えるトピックを詳しく紹介します。
第1章 確率と統計の道具
第2章 べき分布の数理
第3章 つながりをひもとく道具
第4章 時系列モデルの考え方
第5章 ランダム行列理論とポートフォリオ
第6章 生産関数と生産コピュラ
第7章 エージェントモデルの数理
第8章 ハイパフォーマンス・コンピューティング
付録A 計算言語