意識の認知科学

―心の神経基盤―

意識の認知科学
著者 日本認知科学会 編苧阪 直行 編著
分野 認知科学・心理学  > 認知科学
シリーズ 認知科学・心理学  > 認知科学の探究
発売日 2000/08/01
ISBN 9784320094352
体裁 A5・260頁
定価 3,960円 (本体3,600円 + 税10%)
  • この本の
    内容
  • 目次
意識の科学的研究の新しい展開を"意識の神経基盤"という立場から概観したもの。多様な意識への科学的アプローチが提示されている。多様な分野から意識へのモデル化を試みている。
雑誌「認知科学」Vol.4、Vol3で特集した「脳と心の認知科学」を軸に構成した。
第1章 意識のワーキングメモリ仮説
1-1 はじめに
1-2 ワーキングメモリとはなにか
1-3 ワーキングメモリにおける情報の保持と処理
1-4 短期記憶との関わり―リセットの役割
1-5 ワーキングメモリの生物学的意義
1-6 ワーキングメモリのモデル
1-7 ワーキングメモリの階層と脳内機構
1-8 ワーキングメモリと意識の3階層モデル
1-9 視覚ワーキングメモリの二つのストリーム
1-10 言語ワーキングメモリ―高次ワーキングメモリ
1-11 ワーキングメモリ容量と課題負荷―分散と収束
1-12 言語ワーキングメモリの個人差を測定する
1-13 fMRIによる解析
1-14 「達成」としてのワーキングメモリとクオリア
参考文献

第2章 グローバルワークスペース理論の神経モデル-意識の認知神経科学
2-1 理論とデータ
2-2 劇場のメタファ
2-3 脳とグローバルワークスペース(GW)理論
2-4 感覚的意識
2-5 内言,心的イメージとワーキングメモリ
2-6 注意のスポットライト
2-7 感覚体験のコンテキスト
2-8 自己システム
2-9 意識と脳
2-10 放送
2-11 皮質の構造
2-12 現在のネットワーク・モデルの問題点
2-13 要約:意識は脳内の協調的な空間的時間的活性化パターンから生まれる
参考文献

第3章 意識というパズルを考える-意識の神経基盤の基礎理論
3-1 はじめに
3-2 意識の一般理論の基本仮定
3-3 大脳皮質と意識の内容
3-4 盲視と意識
3-5 認知状態としての「覚醒水準」
3-6 拡張視床網様体賦活系の構造
3-7 視床網様核と選択的注意
3-8 注意と意識:グロ-バルワークスペース・システムとしてのERTAS
3-9 競合がグロ-バルな注意をもたらす
参考文献

第4章 意識の神経基盤
4-1 はじめに
4-2 要約
4-3 図式の再考
4-4 意識のキネマティックス(運動学)
4-5 意識の流れと内容
4-6 なぜ言語は皮質の側性化をともなうのか
4-7 内的な再帰性求心情報とクオリア
参考文献

第5章 最近の意識研究―哲学的,理論的,経験的観点から
5-1 野党
5-2 野党を丸腰にする
5-3 現象的クオリア:理論とデータ
5-4 意識と注意:理論データ
参考文献

第6章 注意と意識-名のみの区別を越えて
6-1 はじめに
6-2 注意と意識のつながり
6-3 注意と意識の区別
6-4 意識の神経機構:答はなし
参考文献

第7章 知覚的体制化の神経機構
7-1 感覚と知覚
7-2 両眼闘争:両眼間競合か,刺激間競合か
7-3 あいまい刺激に対する初期視覚皮質の細胞の応答
7-4 下測頭皮脂の神経細胞応答
7-5 神経細胞と知覚
参考文献

第8章 微小管での量子計算―意識の神経細胞内相関物か
8-1 意識とその神経相関物
8-2 意識体験の「ハードプロブレム」へのアプローチ
8-3 「神経主義」の誤り
8-4 汎経験主義
8-5 量子論
8-6 客観的収縮
8-7 微小管と細胞骨格
8-8 マイクロチューブルの量子状態
8-9 統合された客観的収縮と認識:意識的「いま」,バインディング,認知と自由意志
8-10 結論
付録
参考文献

第9章 脳と量子過程―意識の科学的基盤
9-1 はじめに
9-2 認識論からの疑問:なぜ量子過程なのか
9-3 脳の新皮質のはたらき
9-4 量子的および古典的脳ダイナミックス
9-5 量子トリガーモデル
9-6 神経コヒーレンス
9-7 結論
参考文献

索引

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