シグナル伝達

―細胞運命と細胞機能を制御する仕組み―

シグナル伝達
著者 日本生化学会 編集・ 西田 栄介 編・ 大野 茂男
分野 生物学・生物科学  > 細胞生物学  > 細胞情報伝達
シリーズ 生物学・生物科学  > シリーズ・バイオサイエンスの新世紀 全15巻 9
発売日 2001/11/10
ISBN 9784320055605
体裁 204頁
定価 4,070円 (本体3,700円 + 税10%)
  • この本の
    内容
  • 目次
生命科学や生化学においてシグナル伝達というのは、特別な仕組みがあるわけではなく、生体物質の物理的ないしは化学的法則に従った運動や反応がある連鎖になったときにシグナル伝達と呼ぶのだと編者は解釈している。しかし、単なる空気中とか水中での運動や反応ではなく、脂質二重層からなる細胞膜で閉じられた空間内、しかもさまざまな動的あるいは静的な細胞内小器官や細胞骨格の存在する特殊な空間内でのきわめて特異的(結果として)な運動や反応である点が特徴である。したがって、個々のシグナル伝達系の個々の構成と運動と反応を明らかにすることは、細胞の基本的活動である細胞増殖、細胞分化、発生や細胞周期の仕組みを知ることにつながり、また高等多細胞生物のもつさまざまな高次生命機能の分子的理解のもとにもなりうる。
第1章 細胞増殖因子と受容体
? HGFとその受容体
? TGF-βとその受容体

第2章 Gタンパク質I―3量体
? Gタンパク質の活性化・不活性化サイクル
? Gタンパク質の種類とそれらが標的とするエフェクター
? Gタンパク質の構造と機能領域
? 細菌毒素によるGタンパク質のADPリボシル化
? Gタンパク質と疾病―ヒトにおけるαサブユニットの変異
? Gタンパク質共役型受容体(GPCR)の構造と特徴
? Gタンパク質シグナル伝達系を制御するRGSファミリー

第3章 Gタンパク質II―低分子量
? small Gの基本的な性質
? small Gスーパーファミリーの分類
? 各small Gファミリーの機能
? small G間の相互作用
? small Gスイッチの素過程と細胞機能

第4章 Rhoと細胞骨格制御
? Rhoファミリー
? Rhoファミリーの活性調節
? Rhoファミリーのエフェクターとアクチン細胞骨格制御
? 機能特異的なRhoファミリーのエフェクター
? アクチンを超えた細胞形態制御因子Rho
? Rho情報伝達ネットワーク
? 生体内におけるRho情報伝達系の意義

第5章 プロテインキナーゼC
? PKCの発見
? PKCの構造と分子多様性
? PKCの活性制御機構
? PKCの基質と結合タンパク質

第6章 MAPキナーゼ?―総論:分子および細胞レベル
? MAPキナーゼカスケード
? MAPキナーゼとそのシグナル伝達経路
? MAPキナーゼシグナル伝達の特異性
? 生理的意義

第7章 MAPキナーゼII―個体レベルでの解析
? ERK型MAPキナーゼカスケード
? ショウジョウバエにおけるJNKカスケードおよびp38カスケード
? 線虫JNKカスケード
? 新しい展開―Tak1 MAPKKKとMAPキナーゼ様因子

第8章 シグナル伝達による転写制御
? 転写因子の種類と機能
? 膜受容体からのシグナル伝達と転写制御
? 細胞質/核内受容体を介するシグナル伝達による転写制御

第9章 アダプタータンパク質?―分子間相互作用とタンパク質モチーフ
? 特異性と多様性の獲得とアダプタータンパク質
? 種々のタンパク質ドメイン
? アダプター,ドッキング,アンカーリング,スカフォールドタンパク質

第10章 アダプタータンパク質II―Crkが教える情報伝達のメカニズム
? アダプター分子Crkの発見
? SH2ドメインの機能―v-Crkが教えてくれたもの
? CrkのSH2に結合するタンパク質
? SH3に結合するタンパク質群

第11章 シグナル伝達と疾病
? がん
? 神経変性疾患

第12章 細胞の突起形成を調節するシグナル伝達経路─平面内細胞極性と神経突起の伸長
? 平面内細胞極性におけるFlamingoの役割
? Flamingoは神経突起のパターン形成にも必要である

コラム
Gタンパク質=分子スイッチ
PKC研究におけるTPA
PKCδは生と死のスイッチ?
MAPKシグナルとがん遺伝子
遺伝学的解析が可能なモデル動物たち
転写制御研究の潮流
核内受容体のリガンド依存的な転写促進機能
v-Crkとチロシンリン酸化タンパク質との結合の発見

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