実用組込みOS構築技法
―情報通信を支える基礎技術RTOS入門―
組込みシステムとは、現在、家電製品・通信機器をはじめ、身のまわりにある様々なものに組み込まれているマイクロプロセッサ上などに構築されたコンピュータシステムのことであり、そのソフトウェアを制御するためのリアルタイムOS(以下、RTOSと略)は非常に重要な技術であるといえる。本書は、この組込みシステムの心臓部であるRTOSについてわかりやすく解説する。また、Windows上でのシミュレーション体験(RTOSとはいかなるものか)用に無償版ソフトウェアの添付(CD-ROM)、ならびに、全ソースリストを公開することにより、OSの自作や演習のための基礎資料を提供する。
第1章 組込みシステムとリアルタイムOS
第2章 リアルタイムOSの機能概要
第3章 組込みOSの具体例
PART2 利用技術
第4章 マルチプログラミングの基礎技術
第5章 リアルタイムカーネルの機能
第6章 RTOSシステムコール命令体系
第7章 デバイスドライバ
第8章 組込みOS用プログラム開発技法
PART3 構築技術
第9章 カーネルの内部構造
第10章 高機能カーネル実現方式