素材の美学
―表面が動き始めるとき・・・―
ミース・ファン・デル・ローエは、「建築とは時代の精神である」と言い、ヘルツォーグ・アンド・ド・ムロンは、「建築とは知覚である」と言いました。
あなたはどのようにお考えですか?本書は、この解答への1つの方向性を導くものになるかもしれません。そして、あなたはさらなる疑問を抱えることになるでしょう。我々とは?我々の持つ感性とは?経験とは?知識とは?さらには、建築とは・・・?
本書は、建築の教育や雑誌編集、建築批評等を通して現代建築の潮流を研究している著者が、12冊の本を通して建築におけるある方向性を導こうとするものであり、建築を志す者のみならずあらゆる想像者のための参考書の1つです。
訳者:加藤広之(~6章)
大見興史(7章~)
01.建築家
02.感覚の博物誌
03.錯乱のニューヨーク
04.桂・日本建築における伝統と創造
05.アルハンブラ物語
06.ヨーゼフ・ボイス:国境を越えユーラシアへ
07.ドナルド・ジャッド
08.シグアード・レベレンツ 1885-1975:古典主義のジレンマ
09.ものの表面について:科学における並外れたもののイメージ
10.新たな千年紀のための六つのメモ
11.ヘルツォーグ・アンド・ド・ムロン 1978-1988 作品集 第一巻
12.メイド・トゥー・メジャー:21世紀の新しい素材
あとがき
写真リスト
参考文献
索引