現代物理最前線 6

書籍情報
シリーズ名現代物理最前線 【6】巻
ISBN978-4-320-03391-7
判型A5 
ページ数214ページ
発行年月2002年10月
本体価格2,500円
現代物理最前線 6 書影
現代物理最前線 6

「量子力学の多世界解釈」,「ヘリウム3がつくる2次元量子流体」,「人工原子,量子ドットとは何か」の3項目について,それぞれの現状を紹介・解説をするとともに,今後の展望についても言及する。

目次

量子力学の多世界解釈=和田純夫
1章 解釈問題とは
1.1 ψは「実在」に対応するか
1.2 確率論か決定論か(コペンハーゲン解釈について)
1.3 集団解釈論
1.4 実在主義と実証主義
1.5 事象の単一性
1.6 オッカムの剃刀(カミソリ)

2章 ミクロなレベルでの波動関数-共存度
2.1 共存
2.2 一般化における問題点

3章 「確率公理」に対する新しい解釈
3.1 相対頻度としての「確率」
3.2 有限試行の場合の予言

4章 マクロな対象の波動関数の古典力学的性質
4.1 波束
4.2 一般の状態
4.3 decoherence functional

5章 decoherence
5.1 decoherenceとは何か
5.2 2スリット実験におけるdecoherence
5.3 decoherenceが意味すること

6章 認識の単一性
6.1 「認識」の位置づけ
6.2 基底の選択
6.3 ポインター基底と波の収縮

7章 結論

補遺:論理解釈

ヘリウム3がつくる2次元量子流体=白浜圭也
1章 はじめに-2次元3He研究の意義

2章 液体4Heに浮かぶ3He
2.1 3He表面束縛状態(アンドレーエフ状態)
2.2 表面張力―2次元フェルミ流体性の検証
2.3 2次元理想フェルミ気体

3章 3He-4He混合薄膜
3.1 4He薄膜に浮かぶ3He 
3.2 実験について
3.3 束縛状態と2次元フェルミ流体性

4章 2次元束縛状態とフェルミ流体
4.1 磁化・熱容量のステップ構造
4.2 束縛状態の物理的描写
4.3 フェルミ液体論
4.4 準粒子有効質量
4.5 基底状態と励起状態
4.6 量子蒸発を利用した束縛状態の研究

5章 固体基盤表面上3He-2次元強相関フェルミ流体
5.1 グラファイト表面上吸着3Heの相図
5.2 有効質量と磁化率の増大
5.3 強相関フェルミ粒子系

6章 2次元ヘリウム3超流動の可能性
6.1 BCS―ボース凝縮のクロスオーバー
6.2 ダイマー形成と超流動
6.3 超流動の実験的観測

7章 まとめ,将来の展望

人工原子,量子ドットとは何か=舛本泰章
1章 量子ドットの形成

2章 量子サイズ効果-人工原子

3章 量子ドットの光スペクトルの均一幅-位相緩和時間

4章 分子のようにふるまう量子ドット-量子ドットの永続的ホールバーニング

5章 永続的ホールバーニングのサイト選択分光としての応用

6章 分子のようにふるまう量子ドット-間欠的発光現象とスペクトル拡散

7章 電子・正孔のフォノン放出を伴うエネルギー緩和

8章 量子ドットレーザー

9章 量子ドットの光非線形性-状態密度飽和

10章 量子ドットの光非線形-多励起子状態