フォトニクスポリマー

書籍情報
シリーズ名高分子先端材料One Point 全10巻+別巻 【1】巻
ISBN978-4-320-04363-3
判型B6 
ページ数110ページ
発行年月2004年06月
本体価格1,400円
フォトニクスポリマー 書影
フォトニクスポリマー

フォトニクスポリマーの光物性を解明するためには,光の偏波またはフォトンが,さまざまな高分子の鎖(オングストロームのオーダー)やその集合体(数百オングストローム),高次構造,さらに巨大な不均一構造とどのような関わりを有するかを突き詰めることが必要です。そのためには,高分子物質学と光学の学問領域の壁を取り払い,両者を結びつけた本質的な研究が不可欠です。最近の10年間,この分野の研究が飛躍的に進み,今まで無機ガラスの独壇場であった光通信などのフォトニクス分野において,ガラスの代用ではなく新しい光機能をもったフォトニクスポリマーが次々と登場し実用化されてきています。
 本書では,躍進するフォトニクスポリマーを理解し関わっていこうとする読者のために,光の偏波(またはフォトン)と高分子物質との関わりを,原子のディメンションからマクロな不均一構造にわたって順に解説します。光と物質が関わって起こしている身近な現象が,巧みに最先端材料であるフォトニクスポリマーを作り上げていることに気づかれるでしょう。

目次

第1章 高分子と光波の相互作用

第2章 原子系と光の相互作用
2.1 自然放出と誘導放出
2.2 吸収と増幅
2.3 有機色素と色素レーザー
2.4 ポリマー光ファイバー増幅器
2.5 ポリマー光ファイバーレーザー

第3章 モノマーユニットと光の相互作用
3.1 複屈折
3.2 複屈折媒体中での光線の挙動
3.3 ポリマーの配向複屈折
3.4 ポリマーの光弾性複屈折
3.5 ポリマーの複屈折の低減とゼロ複屈折性光学ポリマー

第4章 ポリマー分子コイルおよび高次構造と光の相互作用
4.1 Rayleigh散乱
4.2 透明ポリマー固体の光散乱
4.3 光散乱ポリマーの光散乱

第5章 マクロな不均一構造と光の相互作用
5.1 屈折率分布による光の蛇行
5.2 屈折率分布型ポリマー光ファイバー