基礎化学実験

こちらの書籍は旧版です。最新版は基礎化学実験 ―実験操作法Web動画解説付― 第2版増補となります。

書籍情報
ISBN978-4-320-04381-7
判型A5 
ページ数192ページ
発行年月2008年03月
本体価格1,800円
基礎化学実験 書影
基礎化学実験

 本書は,大学初年次における化学実験授業のための教科書である。半期授業を念頭において,無機定性分析実験,容量分析実験,有機化学実験の3分野の実験実習を配し,化学全般をカバーする。化学実験を経験したことのない学生を想定して,実験実習を円滑にできるよう,最初に化学実験の基本操作を詳しく解説し,実験手順も具体的かつ丁寧に記述している。一つの実習テーマは連続した2講時(90分×2)で完結できる内容になっている。また,グループ実験ではなく,学生一人ひとりが初めから終りまで一人で実験を行えるテーマを選んでいる。(京都大学において50年以上実際に行ってきた実習課題の中から精選したテーマである。)最後に配した付録では,実験内容の理論的背景と関連事項の説明を行っている。

目次

第0章 化学実験の基礎
0.1 実験の安全
0.2 基本操作
0.3 実験ノートとレポート

第1章 無機定性分析実験
1.1 Fe3+,Al3+ の基本反応(第III属カチオンの基本反応)
1.2 Ag+,Pb2+ の基本反応(第I属カチオンの基本反応)
1.3 Cu2+,Bi3+ の基本反応(第II属カチオンの基本反応)
1.4 Ni2+,Co2+,Mn2+,Zn2+ の基本反応(第IV属カチオンの基本反応)
1.5 数種類の金属カチオンを含む未知試料の分析
1.6 Ca2+,Sr2+,Mg2+ の基本反応(第V属,第VI属カチオンの基本反応)
1.7 アニオンの分離および確認
1.8 コバルト錯体の合成と分析

第2章 容量分析実験
2.1 酸塩基(中和)滴定 ―定量実験の基礎―
2.2 ヨードメトリー ―漂白剤中のNaClOの定量―
2.3 キレート滴定 ―水道水中のCa2+ とMg2+ の定量―
2.4 酸化反応速度 ―擬一次反応速度定数の測定―
2.5 加水分解反応速度の測定
2.6 活性炭による酢酸の吸着

第3章 有機化学実験
3.1 有機定性分析
3.2 色素と蛍光
3.3 有機合成I ― p -アニシジンのアセチル化―
3.4 有機合成II ―ニトロ化と加水分解―
3.5 有機合成III ―アセトアニリドの臭素化―
3.6 有機合成IV ―アントラニル酸の合成―

付録A 無機定性分析実験におけるイオン分離の原理
A.1 溶解度積と共通イオン効果
A.2 水酸化物の溶解度と溶液のpH
A.3 両性水酸化物の溶解度とpH
A.4 硫化物沈殿によるカチオンの分離

付録B 物質の色
B.1 可視光と物質の色
B.2 原子の電子構造と炎色反応
B.3 分子の電子構造と吸収スペクトル
B.4 色素と蛍光
B.5 無機沈殿の色

付録C 原子スペクトル分析
C.1 化学炎原子吸光分析法
C.2 誘導結合プラズマ発光分析法(ICP‐AES)
C.3 原子吸光分析法によるCa2+ とMg2+ の定量 ―水道水と河川水の分析―

付録D 金属錯体とキレート
D.1 金属錯体とは
D.2 金属錯体の命名法
D.3 金属錯体の配位数と立体構造
D.4 遷移金属錯体の色

付録E 核磁気共鳴(NMR)スペクトル

付録F 走査型電子顕微鏡とエネルギー分散型X線分析装置

参考図書