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脳と疲労―慢性疲労とそのメカニズム― 

書籍情報
シリーズ名ブレインサイエンス・シリーズ 全25巻 【25】巻
ISBN978-4-320-05402-8
判型A5 
ページ数144ページ
発行年月2009年06月
本体価格2,600円
脳と疲労 書影
脳と疲労

多くのヒトが疲労,とくに,6ヶ月以上続く慢性疲労(国民の39%という2004年の統計がある!)に苦しんでいる。疲労緩和,よりよい疲労回復,過労予防について,考え,研究を推進することで,社会的・経済的には大きなメリットがある。現代社会には複雑な要因による疲労が蔓延しているが,私たちが疲労を感じるのは脳であり,また,運動などによる肉体疲労と言われる場合にも,私たちは運動を行うための筋肉運動のプラニング・アイドリング・実際の協調運動などに,様々な脳部位を動員している。つまり,肉体疲労といえども,脳神経系の疲労を伴う。また,神経系は,免疫系,内分泌系とともに三位一体型でわたしたちの身体の調子を整え健康で過ごせるように調整しているが,この三者関連の破綻,機能低下により疲労も起こってくる。
本書は,脳生理学の大家で,食欲のしくみや自律神経調節等の脳防御研究のパイオニアである大村裕と,疲労と疲労克服に関する国家的大規模研究のリーダーを行ってきた国際疲労学会等を何度も主催している,国際的疲労研究の第一人者である渡辺恭良との共著であり,比類なき情報と考察を含んでいる。

目次

第一章 疲労の科学と疲労克服
一 疲労とは? 疲労の定義と問題
二 疲労の統計
三 疲労に関わる因子概念
四 世界の疲労研究と「疲労の科学」の出口

第二章 慢性疲労の神経科学的基盤
一 疲労と血液内物質の動的変化
二 疲労と脳活動動態
三 ストレスと疲労
四 中枢性タスクによる脳の疲労
五 緑の香りと疲労

第三章 慢性疲労症候群の神経科学的な基礎
一 自律神経回路
二 自律神経系とその一次中枢である視床下部との機能関連
三 自律神経系を統御する上位の機構
四 連合野と自律神経系との機能関連
五 連合野と動機
六 脳の修飾系
七 報酬系

座談会 慢性疲労の克服に向けて