エイズ―発見から治療最前線まで― 

書籍情報
シリーズ名PNEモノグラフ 
ISBN978-4-320-05496-7
判型A5 
ページ数156ページ
発行年月1999年09月
価格3,080円(税込)
エイズ 書影
エイズ

1995年以前は正直なところ誰もがエイズは治る可能性のある病気だとは思っていなかった。しかし1996年を境にして,エイズの研究と治療は大転換の時期に入った。HIV(エイズの病原体)感染の仕組みが初めて分子レベルで明らかになった。その結果,エイズの治療の選択肢が広がり,これまで「不治の病」だったエイズに,完全治癒の燭光が見え始めたと言える。このため1998年のアメリカでのエイズの死亡率は実に半減した。いったい何が転機となったのか,その研究成果 と治療の最前線を紹介する。著者は,エイズ治療薬開発の最先端の現場から,人類の叡智は必ずやエイズを完治させることができると,生き生きと述べている。本書は「治る時代のエイズ」初の書である。

目次

序章 基礎知識:エイズとHIV
0.1 エイズの発見
0.2 エイズの病因ウイルスの発見
0.3 HIVの起源
0.4 エイズの流行
0.5 エイズの検査
0.6 エイズの臨床
0.7 エイズの動物実験モデル

第1章 HIVのすべて
1.1 ウイルスの形態
1.2 ウイルスの侵入
1.3 ウイルスの増殖
1.5 ウイルス粒子の形成

第2章 ウイルスの遺伝子と働き
2.1 ウイルスRNA遺伝子
2.2 逆転写反応(RNA遺伝子からDNA遺伝子へ)
2.3 インテグレーション(プロウイルスの形成)
2.4 ウイルスDNA遺伝子

第3章 エイズと免疫
3.1 免疫系細胞と感染細胞の体内動態
3.2 サイトカイン―リンフォカイン
3.3 サイトカイン―ケモカイン
3.4 免疫機能と免疫不全
3.5 エイズの発症とウイルスの表現型
3.6 長期末発症とCD4陽性T細胞機能

第4章 エイズの治療
4.1 エイズの化学療法
4.2 遺伝子治療
4.3 エイズの予防

終章 来し方行く末