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アレックス・スタディ―オウムは人間の言葉を理解するか― 

書籍情報
ISBN978-4-320-05597-1
判型B5 
ページ数398ページ
発行年月2003年02月
本体価格7,000円
アレックス・スタディ 書影
アレックス・スタディ

動物と人間の比較認知研究の第一人者であるI.M.Pepperberg(アリゾナ大学の生態学/進化生物学の準教授)の研究活動の集大成。Pepperbergは,動物との言語コミュニケーションを通じて,動物の内面世界,心の活動を理解することを試み,成果を上げてきた。アレックスという名前のオウムを使った実験を長年続けており,本書はその研究活動のすべてを紹介する。
オウムは物まね鳥として古くから知られていたが,科学的研究の対象とはされてこなかった。その理由は1950年代に心理学者がオウムの言語行動は意味をもたない模倣であると結論づけたためである。Pepperbergはこの問題に相互コミュニケーション法といわれる新しい方法で取り組み,動物の主観的世界を理解するという金字塔的業績をあげている。この研究はSchustermanのアシカの研究,Savage-Lumbaughのボノボの研究とともに比較認知における古典となると思われる。また,彼女の業績は科学ジャーナリズムにも広く取り上げられており,日本のテレビでも何回か放映されている。2000年8月には比較認知の国際シンポジウムのために来日した。実験対象となった,オウムのアレックスは,この研究分野のひとたちには,とくに有名なオウムである。

目次

1章 ソロモン王の指輪を求めて

2章 鳥とのコミュニケーションは本当に可能か

3章 オウムは英語の指示的使用を学習できるか

4章 オウムはカテゴリー概念を持つか

5章 オウムは異同概念を学習できるか

6章 「ないこと」がわかるか

7章 オウムは数概念を理解・使用できるか

8章 アレックスはラベルを理解しているか

9章 オウムは相対概念を理解できるか

10章 オウムはどの程度,対象の永続性の概念を持っているだろうか

11章 オウムの発声は意図的か

12章 オウムの音遊びは学習を助けるだろうか

13章 オウムの音遊びは意味のある音声に変換できるか

14章 コミュニケーション規則を教えるために必要な入力

15章 ヒトとオウムの発話はどのくらい似ているか

16章 オウムはどのようにしてヒトの発話音を産出するのか

17章 結論 アレックスのデータから言えること