薬学と社会―これからの薬剤師像を求めて― 

書籍情報
ISBN978-4-320-06150-7
判型B5 
ページ数198ページ
発行年月2004年09月
本体価格3,400円
薬学と社会 書影
薬学と社会

医療倫理や生命倫理学が重視されるなか,薬学と社会との関係を扱った書物があまりない現状で貴重な1冊。文系の学問(医療社会学,医療人類学など)の成果に基づいて理系の学問領域(薬学・医療)にアプローチした学際的なもので,薬剤師の統合的全体像の理解に寄与するもの。
薬剤師の拡大した役割を,健康や病気,専門業務などに関する社会文脈において理解できるよう工夫されている。教科書としての位置づけだが,薬剤師にも読んで欲しい役に立つ書。

目次

序章 なぜ薬学のための社会学なのか

第1章 社会学:序論
1.1 社会学とは何か
1.2 社会学的観点とその薬学への応用
要約

第2章 薬局の現代的業務
2.1 序論
2.2 薬剤師の労働人口
2.3 病院薬局
2.4 地域薬局
2.5 処方薬の調剤
2.6 薬局での合理化と脱技能化
2.7 調剤と直接関連しない薬剤師活動
要約

第3章 健康と病気:一般人の観点の理解
3.1 序論
3.2 社会的概念としての病気
3.3 慢性病の経験
3.4 病気と健康に関する一般人の知識と信念
要約

第4章 援助を求めることと医療専門家との相談
4.1 序論
4.2 社会過程としての相談
4.3 一般人の照会システム
4.4 非専門の保健医療従事者
4.5 病人役割
4.6 患者と保健医療専門家の関係
4.7 一般医との相談
4.8 薬剤師との相談
要約

第5章 社会的要因と健康
5.1 序論
5.2 健康の測定
5.3 健康と疾患についての観点
5.4 マッケオンの論点
5.5 医原病と医学
5.6 医療と健康の商品化
5.7 技術の限界
5.8 治療の効果と効率
要約

第6章 社会的不平等と健康
6.1 序論
6.2 ジェンダーと健康
6.3 民族性と健康
6.4 社会階級と健康
6.5 心理社会的状況と健康
要約

第7章 薬剤師の職業的地位
7.1 序論
7.2 専門職化への社会学的アプローチ
7.3 薬剤師に関する社会学的観点
要約

第8章 健康の維持と増進
8.1 序論
8.2 健康政策と健康増進
8.3 不健康の予防
8.4 健康教育
8.5 健康増進
8.6 薬局と健康増進
8.7 遵守から協調へ
8.8 薬局に基盤を置く健康増進
要約

第9章 社会調査法
9.1 序論
9.2 実験的方法
9.3 社会分析の方法
9.4 標本抽出法
9.5 量的調査法
9.6 質的調査法
9.7 調査結果の理解
要約

文献
訳者による推薦図書
訳者あとがき
索引