
われわれが日常,無意識に行っている行動でも,その過程で行われた動作はおびただしい数にのぼり,その動作を実行するときに行った運動は複雑多岐にわたる。このようなことを可能にしているのは脳である。脳はどのようにして運動を発現させ,行動を可能にしているのであろうか。
本書では,このような驚異的な働きをしている脳の仕組みを解説する。運動の発現と制御のために,脳のどこで何が起こっているか,そのメカニズムを図を豊富に用いてわかりやすく説明している。
第2版では,新たな章を加えるとともに,初版後の新知見を随所に加筆した。