都市の水辺と人間行動―都市生態学的視点による親水行動論― 

書籍情報
ISBN978-4-320-07657-0
判型A5 
ページ数248ページ
発行年月1999年05月
本体価格3,500円
都市の水辺と人間行動 書影
都市の水辺と人間行動

水辺空間の持つ「親水機能」とそれに対する人間の意識行動を媒介として「人間と水辺空間とのかかわり」を実証的に把握し,都市の居住環境における水辺空間の意味を探ることにより,居住環境質の向上に寄与する水辺空間設備のための基礎的な知見を示唆することを意図した。
ここで言う「人間と水辺空間とのかかわり」とは,単に特定の形態や地理的条件下における「水辺空間」とそれに接する人間の反応特性を事例研究的に示すのではなく,都市に住む人間一般に共通する「水のある空間」への反応傾向を意味し,「人間を生体として見た都市生態系において,水辺空間が如何なる意味を持つのか」を把握することを最終的な目標としており,人間と水辺との関係を普遍的なものとして理解できるようにまとめた。

目次

第1章 都市化と水辺環境
1.1 都市化と人間環境
1.2 都市化と水辺環境
1.3 親水の概念
1.4 オープンスペースと水辺空間

第2章 人間を主体とした都市生態学
2.1 都市生態学の視点
2.2 生態学的なアプローチ
2.3 都市における人間の生活型
2.4 Human Ecological Spaceの概念
2.5 適合行動系における行動様式(行動様式の類型)
2.6 人間と水辺とのかかわりへのアプローチ

第3章 都市化と親水行動
3.1 都市の居住環境と住民の親水行動
3.2 居住地近隣の水辺環境と親水行動

第4章 水辺空間における人間の意識・行動
4.1 海上公園の利用圏および利用状況
4.2 水辺空間における利用者の水辺環境評価
4.3 水辺空間における利用者の親水活動

第5章 居住環境における水辺空間の価値
5.1 オープンスペースとしての水辺空間評価
5.2 水辺空間と居住環境評価

第6章 オープンスペース利用行動に見られる水辺空間の選好性
6.1 オープンスペースの利用行動特性および水辺空間との関連性
6.2 オープンスペースの利用行動量と物理的環境との関連性
6.3 オープンスペースの選好性と物理的条件
6.4 親水行動と住民の意識・評価

第7章 都市の人間環境と水辺の役割
7.1 人間と水辺とのかかわりの4つの位相
7.2 水辺と居住環境整備の課題