景観の基礎事項の解説はもちろん,土木デザインにかかわる多様な主体・アプローチを実際に九州にある土地にあてはめ体系的にまとめた教科書。九州には多様な風景や地形が多く存在する。阿蘇,高千穂や桜島などに代表される山並み地形,門司港,長崎や福岡に代表される港湾都市,さらには佐賀の低地帯,美しい海岸線を有する宮崎,鹿児島などである。これら特徴的な土地土地を地形の歴史,履歴や土地ごとの風景の読み方,名所の評価などをきめ細かく行った。基礎編,実践編の2部構成からなり,本書を読み進めば必ず土木デザインの肝を掴み取ることができる。