塗料の流動と顔料分散

書籍情報
ISBN978-4-320-08821-4
判型A5 
装丁函入
ページ数384ページ
発行年月1971年05月
本体価格7,800円
塗料の流動と顔料分散 書影
塗料の流動と顔料分散

(まえがきより抜粋)
 本書は,現在塗料業界において発展途上にある塗料のレオロジー,および顔料分散の理論とその具体的方法などについて,比較的実用的な見地より述べたものである。この分野における報告,文献の数は膨大な数になるが,本書では頁数の制限もありそれらのうちとくに重要なものを取捨選択して記述した。したがって,主題の意図する所を広さ,深さともに十分記述し尽くしたとはいいがたいが,読者が塗料の流動と顔料分散に関する物理的,化学的諸因子間の関係を理解するための有用な知織をえていただければ幸いである。
 著者は執筆に際して,本書をとくに高度な理論書にならないよう,またそうかといっていわゆる料理の本のような手法本位なものにもしないように心がけた。さらに本書の対象である読者諸氏は,すでに科学的諸概念を実際の工業に適用しうる能力を十分備えた技術者であることを念頭においた。したがって,そのことを前提として本文の内容,式などを記述した。また約100あまりの練習問題により問題を定量的に表現しかつ直ちに実用可能なように配慮した。
 本書では本文中の記述的内容を図解し,かつ補足するために模式図,グラフ,およびモノグラフなどを多く用いた。これらの図は全体を通じて重要な位置を占めており,かつ技術的内容を表現する意味において,図は文字通り数千語に相当するので,十分に検討されたい。
 また本文中で取り扱っているいくつかの課題に関しては,すでに自明のことであり,またごく一般的な関係についてのみ述べられていると批判されるかもしれない。しかしそれらの関係は塗料技術の分野では重要なものであり,しかも通常の塗料マニュアルなどでは述べられていないことが多いので,あえて本書中に記載した。
[原著:Paint Flow and Pigment Dispersion]

目次

1章 粘度

2章 粘度計―原理と応用

3章 粘度単位の変換

4章 温度,樹脂濃度,溶剤,分子量などが粘度におよぼす影響

5章 刷毛塗り,レべリング,たれ,沈降

6章 塗料工場における配管とポンプの計算

7章 吸油量,臨界顔料濃度,分散の挙動,分散度

8章 液状ビヒクル中への顔料分散(練磨)分散理論

9章 ボールミルとぺブルミル

10章 サンドグラインダーとSzegvariアトライター

11章 3本ロールミル

12章 高速グラインド装置

13章 溶解と溶剤の蒸発

14章 ミルベースのレットダウン

15章 フィルム・アプリケーター

16章 塗料流動に関する式

17章 浮き,色わかれ,ユズ膚,あわだち