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医薬統計のための生存時間データ解析 原著第2版

医薬統計のための生存時間データ解析 書影
医薬統計のための生存時間データ解析

医薬統計で必要となる生存時間データ解析についての定評のある解説入門書第2版の翻訳。

 本書は,David Collettの“Modelling Survival Data in Medical Research, Second Edition”の翻訳である。
 生存(時間)解析は,ある事象が起こるまでの時間の解析を行う手法であり,特に,寿命の解析として,人間の寿命,部品の寿命,システムの寿命などを扱うが,それ以外にも,病気から回復するまでの時間や病気の再発までの時間,事故が起こるまでの時間,医薬などの有効期間など,その利用範囲は様々であり,医学,薬学,アクチュアリや品質管理,信頼性工学の分野で幅広く利用されている。本書は,非常に簡潔にわかりやすく書かれた生存時間解析の入門書であり,特に,医薬研究の分野での例を豊富に取り上げ,統計の実務家はもとより,生存時間解析を必要とする医薬研究者にも十分読み進めるような内容になっている。原著は欧米の大学や大学院で標準的な生存時間解析の教科書としても定評があり,生存時間データを扱っている医療関係者,技術者に非常に役立つであろう。
 具体的な例を用いて,生存解析の初歩から,ノンパラメトリックな方法,コックスモデル,加速モデル,パラメトリックモデル,モデル診断などや,時間依存性変数,区間打ち切り,サンプルサイズなどの幅広い話題を扱っており,実際に,汎用統計ソフトSASを利用した解析を詳しく述べているので,実務家にもすぐに役に立つ内容になっている。

目次

1 生存時間解析
1.1 生存時間データの特徴
1.2 事例
1.3 生存関数とハザード関数
1.4 参考文献

2 ノンパラメトリックな手法
2.1 生存関数の推定
2.2 推定された生存関数の標準誤差
2.3 ハザード関数の推定
2.4 生存時間の中央値およびパーセント点の推定
2.5 中央値およびパーセント点の信頼区間
2.6 2群の生存時間データの比較
2.7 3群以上の生存時間データの比較
2.8 層別検定
2.9 傾向性のログランク検定
2.10 参考文献

3 生存時間データのモデル化
3.1 ハザード関数のモデル化
3.2 比例ハザードモデルの線形成分
3.3 比例ハザードモデルのあてはめ
3.4 βに対する信頼区間と仮説検定
3.5 別のモデルとの比較
3.6 モデル選択の方針
3.7 パラメータ推定値の解釈
3.8 ハザード関数と生存関数の推定
3.9 比例ハザードモデルとログランク検定
3.10 参考文献

4 コックス回帰モデルにおけるモデル診断
4.1 コックス回帰モデルにおける残差
4.2 モデルのあてはまりの評価
4.3 影響を及ぼす観測値の特定
4.4 比例ハザード性の仮定の検証
4.5 提言
4.6 参考文献

5 パラメトリック比例ハザードモデル
5.1 ハザード関数
5.2 パラメトリックモデルの適切性の評価
5.3 1標本データにおけるパラメトリックモデルのあてはめ
5.4 2群比較のためのモデル
5.5 ワイブル比例ハザードモデル
5.6 ワイブル分布の比較
5.7 Gompertz比例ハザードモデル
5.8 モデル選択
5.9 参考文献

6 加速モデルと他のパラメトリックなモデル
6.1 生存時間の確率分布
6.2 探索的解析
6.3 2群比較のための加速モデル
6.4 一般加速モデル
6.5 パラメトリックな加速モデル
6.6 加速モデルのあてはめと比較
6.7 比例オッズモデル
6.8 生存時間データに対する他の分布
6.9 参考文献

7 パラメトリックモデルのモデル診断
7.1 パラメトリックモデルの残差
7.2 特定のパラメトリックモデルに対する残差
7.3 観測された生存関数とあてはめられた生存関数の比較
7.4 影響を及ぼす観測値の特定
7.5 ワイブルモデルにおける比例ハザード性の検証
7.6 参考文献

8 時間依存性変数
8.1 時間依存性変数のタイプ
8.2 時間依存性変数を含めたモデル
8.3 モデルの比較とバリデーション
8.4 時間依存性変数の応用
8.5 3つの事例
8.6 参考文献

9 区間打ち切りの生存時間データ
9.1 区間打ち切りの生存時間データのモデル化
9.2 追跡期間における再発確率のモデル化
9.3 異なる時点での再発確率のモデル化
9.4 任意の区間打ち切り生存時間データ
9.5 区間打ち切りの生存時間データに対するパラメトリックモデル
9.6 考察
9.7 参考文献

10 生存時間解析における必要被験者数
10.1 2つの治療群の比較
10.2 必要死亡数の計算
10.3 必要被験者数の計算
10.4 参考文献

11 その他の話題
11.1 比例ハザード性が成り立たない場合
11.2 情報のある打ち切り
11.3 フレイルティモデル
11.4 多重状態モデル
11.5 共変量調整の効用
11.6 説明される変動の割合
11.7 治癒確率のモデル化
11.8 生存時間におけるその他のデザイン

12 生存時間解析のためのコンピュータソフトウェア
12.1 SASによる生存時間解析
12.2 SASの使用例
12.3 その他の解析でのSASの使用
12.4 参考文献

A 最尤推定法
B 打ち切りがランダムなデータの尤度関数
C パーセント点の標準誤差
D 追加のデータセットの解説