本書は,マルチメディア時代の一般教養,コンテンツ制作,アプリケーション開発,研究などといった3次元CGに関する様々なレベルの学習目的に対して共通に必要な基礎知識をまとめた書籍である。3次元CGを構成する広範囲の要素技術を羅列するのではなく,その分類,相互関係,長所,短所を述べることにより,技術の体系化に力点を置いている。また,特定のCGソフトを使ったコンテンツ制作演習や,特定の言語によるプログラミング演習とは切り離された構成となっている。さらに約230点もの図や表を使用し,分かりやすく説明されている。CGに関わる全ての人に必携の書となろう。