Linuxで並列処理をしよう―Score Version6で作るスーパーコンピューター― 第2版

書籍情報
ISBN978-4-320-12185-0
判型B5変型 
ページ数160ページ
発行年月2007年02月
本体価格2,800円
Linuxで並列処理をしよう 書影
Linuxで並列処理をしよう

 本書で紹介するSCoreクラスタシステムソフトウェア(フリーソフトウェア)を使うと,たくさんのパソコンを高速ネットワークでつなげて,スーパーコンピュータ並の性能を発揮する,いわゆるPCクラスタを作ることが出来ます。個人の予算に応じて手作りでスーパーコンピュータが出来ます。しかし,これを使うには並列処理するプログラムが必要です。情報系でない理工学系の研究者や技術者が並列プログラミングをしたいと思っても,適当な入門書は非常に少ない。このような人のために,クラスタならびに並列プログラミングの初歩を紹介し,並列コンピュータの作り方,使い方を示した。

目次

第1章 はじめに

第2章 歴史
2.1 1970 年代
2.2 1980 年代
  2.3 1990 年代
  2.3.1 クラスタ構築の試み
  2.3.2 通信ライブラリの業界標準化
  2.3.3 クラスタ時代の夜明け
  2.3.4 クラスタ時代到来
2.4 現在

第3章 クラスタとは?
3.1 ハイアベイラビリティ
  3.1.1 フェイルオーバ
  3.1.2 バーチャルサーバ
3.2 並列ジョブ配布
3.3 並列プログラム実行

第4章 使ってみよう
4.1 準備
4.2 scout コマンドを使ってみよう
4.3 デモプログラムを動かしてみよう
4.4 scout の後始末
4.5 scrun コマンドを使ってみよう
  4.5.1 ホストグループの指定方法
  4.5.2 計算ノード数の指定方法
4.6 mpirun コマンドを使ってみよう
4.7 シングルユーザ環境
  4.7.1 クラスタ全体を使用しているとき
  4.7.2 クラスタの一部を使用しているとき
  4.7.3 シングルユーザモードで使用できるコマンドのまとめ
4.8 バッチジョブ環境

第5章 並列プログラミング入門
5.1 SCore のコンポーネント
5.2 MPI
  5.2.1 プログラミング環境(コンパイル,実行方法)
  5.2.2 プログラムの並列化
  5.2.3 ベクトル計算の並列化
  5.2.4 ラプラス方程式
  5.2.5 パフォーマンスチューニングのポイント
  5.2.6 標準入力からのデータの読み込み
  5.2.7 通信のログと表示
  5.2.8 デバッガ
5.3 OpenMP
  5.3.1 プログラミング環境(コンパイル,実行方法)
  5.3.2 プログラムの並列化
  5.3.3 ベクトル計算の並列化
  5.3.4 ラプラス方程式
  5.3.5 パフォーマンスチューニングのポイント
  5.3.6 標準入力からのデータの読み込み
5.4 ベンチマーク性能

第6章 SCore 先端技術
6.1 PM 通信ライブラリ
  6.1.1 高性能通信ライブラリPMv2 の概要
  6.1.2 高い通信性能を実現するための技術
  6.1.3 PMv2 デバイスの実現例
6.2 SCore-D によるクラスタの資源管理
  6.2.1 ネットワーク資源
  6.2.2 ネットワーク資源の割り当て
  6.2.3 並列プロセスの大域的な状態
  6.2.4 デバッグ支援
  6.2.5 クラスタのクラスタ
  6.2.6 スケジューリング
6.3 スレッド対応チェックポイント・リスタート
  6.3.1 CRT の概要
  6.3.2 マルチスレッド対応
  6.3.3 ダイナミックリンクライブラリ対応
  6.3.4 CRT の実装と動作
  6.3.5 チェックポイント・リスタートの性能

第7章 SCore インストール法
7.1 サーバホスト上のOS設定
7.2 EIT
  7.2.1 計算ホストのインストール
  7.2.2 SCore System の設定
7.3 RPM からのインストール法
  7.3.1 RPM ファイルのダウンロード
  7.3.2 RPM のインストール
  7.3.3 インストール後の設定
7.4 ソースからのインストール法
  7.4.1 ソースファイルのダウンロード
  7.4.2 ソースファイルの展開
  7.4.3 configure の実行
  7.4.4 make の実行
  7.4.5 結果の確認
  7.4.6 個々のホストへの配布と設定
  7.4.7 インストール後の設定
7.5 SCore データベースの設定
7.6 PM ネットワークの設定
  7.6.1 PM/Shmem
  7.6.2 PM/Ethernet
  7.6.3 PM/Myrinet

第8章 SCore 運用方法
8.1 SCore の運用形態の概要
  8.1.1 各種デーモンプロセス
  8.1.2 ネットワークセキュリティ
8.2 紳士協定による運用
8.3 バッチスケジューリングによる運用
  8.3.1 ジョブキューの確認
  8.3.2 ジョブの投入
  8.3.3 ジョブの削除
8.4 マルチユーザモードによる運用
  8.4.1 scout コマンドによるSCore-D の起動方法
  8.4.2 SCore-D の運用を支援するプログラム
  8.4.3 デーモンプロセスとしてSCore-D を起動する方法
  8.4.4 sc consoleコマンド

第9章 おわりに

付録A 用語解説
付録B 参考URL

参考文献
索引