情報理論のバイブル,待望の翻訳!
情報理論は,数学,物理学,統計学,および工学の境界領域において,最も魅力的な分野の一つであり,そこから芽生えたアイディアは,バイオ情報学,web 検索,無線通信,動画圧縮など,科学と技術の多くの問題に適用されてきている。1991年に刊行された原著第1版は,情報理論の本として最高の評価を得,現在も世界中で好評を博している。15年ぶりの改訂となった第2版は,教科書としてさらに使いやすく工夫し,新たに200もの問題を追加,最新の研究を反映させた内容になっている。情報理論の基本的なトピックスをつぶさに網羅し,また各章末には演習問題や簡潔なまとめ,歴史的な注が配置されるなど,明瞭で示唆に富んだ構成をとる。情報理論の基礎を扱った本としてはこれ以外にないと言われる世界的名著の待望の翻訳である。
[原著 Thomas M. Cover,Joy A. Thomas: Elements of Information Theory, 2nd Edition, John Wiley & Sons, Inc., 2006]