ソフトウェア工学の基礎

書籍情報
シリーズ名未来へつなぐ デジタルシリーズ 【13】巻
ISBN978-4-320-12313-7
判型B5 
ページ数202ページ
発行年月2012年09月
本体価格2,600円
ソフトウェア工学の基礎 書影
ソフトウェア工学の基礎

ソフトウェア工学とは,ICT社会における基礎を固める分野の1つであり,重要性を増してきている分野でもある。本書では,工学系専門学科の学部2年~3年生を対象に,ソフトウェアの設計開発運用にかかわる基礎的な知識をしっかり学べるように解説している。ここでの学習内容は,日本技術者教育認定機構(JABEE)による技術者教育プログラムのソフトウェア工学領域をカバーするように構成している。具体的には,コンピュータ科学知識体系 CS-BOK-J 2007 カリキュラム例に基づき,ソフトウェア工学の基礎編として用意されている項目を網羅している。
従来のソフトウェア工学のカリキュラムでは,開発を進めるという観点が重視されており,そこをより多く配置し,品質を高めるという観点がその分少なくなることが多かった。本書の章構成では,品質を高めるための議論を十分に行うべきであるという著者らのメッセージが込められており,ソフトウェアの品質を高めるためにどのような知識が必要なのかを解説している。

目次

第1章 ソフトウェア工学とは
1.1 ソフトウェアとハードウェア
1.2 ソフトウェアの特徴
1.3 ソフトウェア開発の基本活動
1.4 ソフトウェア開発の特徴
1.5 ソフトウェア工学の考え方

第2章 ソフトウェアのライフサイクルと開発プロセスモデル
2.1 ソフトウェアのライフサイクルとは
2.2 ソフトウェアの開発プロセスモデル
2.3 ウォーターフォールモデル
2.4 プロトタイピング型モデル
2.5 スパイラルモデル
2.6 進化型プロセスモデル
2.7 アジャイルプロセスモデル

第3章 プロジェクト管理
3.1 プロジェクトの計画と管理
3.2 プロジェクト管理の知識体系
3.3 プロセス評価モデル
3.4 プロジェクト管理におけるヒューマンファクター

第4章 要求獲得と要求分析
4.1 要求獲得と要求分析の特徴
4.2 ステークホルダの分析
4.3 要求を明らかにする技術
4.4 シナリオに基づく要求活動
4.5 プロトタイピングに基づく要求活動

第5章 要求種別と様々な仕様化ツール
5.1 ソフトウェア要求の種別
5.2 非形式仕様と形式仕様
5.3 ソフトウェア開発とCASEツール

第6章 品質を上げるためのモデル化技法
6.1 要求定義
6.2 要求モデル化技法
6.3 ミスユースケース
6.4 構造化分析

第7章 要求仕様書の書き方
7.1 要求仕様の特性
7.2 要求仕様の構成

第8章 基本的な設計概念および原理
8.1 設計の目的と特徴
8.2 代表的なシステムアーキテクチャ
8.3 機能の分割のスタイル
8.4 設計方針と品質特性
8.5 機能の分割と評価
8.6 設計手順

第9章 構造化分析設計
9.1 構造化分析設計とは
9.2 構造化分析設計の開発プロセス
9.3 構造化分析
9.4 構造化設計の実施
9.5 構造化分析設計の例

第10章 プログラミングとツール
10.1 プログラミングとは
10.2 プログラミング言語処理系
10.3 ソフトウェアの部品化
10.4 統合開発環境
10.5 RADツール

第11章 レビュー
11.1 レビューとは
11.2 設計審査とピアレビュー
11.3 代表的なピアレビューの技法
11.4 インスペクションとウォークスルー

第12章 テスト計画とテストデータの作成
12.1 ソフトウェアテストの考え方
12.2 ソフトウェアテストデータの作成
12.3 ソフトウェアテストプロセス
12.4 ソフトウェア種類ごとのテストプロセス
12.5 ソフトウェアテスト計画
12.6 ソフトウェアテストツール
12.7 ソフトウェアテストの終了条件
12.8 設計とテストの対応関係

第13章 テスト技術
13.1 テスト技術
13.2 テストとテストケース
13.3 ブラックボックステスト
13.4 ホワイトボックステスト
13.5 モジュール結合テスト
13.6 システム結合・システム適格性確認テスト
13.7 オブジェクト指向テスト

第14章 テストの実施
14.1 モジュールテスト
14.2 統合テスト
14.3 機能テスト
14.4 要件テスト
14.5 運用テスト
14.6 回帰テスト
14.7 その他のテスト
14.8 リスクプライオリティに基づいたテストの実施

第15章 ソフトウェアの進化
15.1 ソフトウェアの保守
15.2 保全性のあるソフトウェアの特徴
15.3 リリース管理
15.4 レガシーシステム
15.5 ソフトウェア再利用

第16章 ソフトウェア工学の貢献と課題
16.1 ソフトウェア開発プロジェクトの管理
16.2 オープンソースソフトウェア
16.3 コーディング規約
16.4 ソフトウェア開発プロジェクトの標準化
16.5 新しいプログラミング言語とソフトウェア工学
16.6 サービス指向ソフトウェア工学
16.7 社会基盤としてのソフトウェア