ネットワーク・大衆・マーケット―現代社会の複雑な連結性についての推論―
書籍情報ISBN | 978-4-320-12331-1 |
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判型 | B5 |
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ページ数 | 800ページ |
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発行年月 | 2013年06月 |
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価格 | 12,100円(税込) |
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- ネットワーク・大衆・マーケット 書影

“現代社会の複雑なネットワーク構造と行動を解き明かす”
現代社会の複雑な“連結性”(つながり)に対する人々の関心は,この10年間でますます大きくなってきている。この連結性は様々な状況で成長していることが観察されている。たとえば,インターネットの急速な発展においても観察されているし,地球規模の通信の容易さにおいても,また,ニュースや情報,伝染病,金融危機が猛烈なスピードで全世界に行き渡ることでも観察されている。さらに,これらの現象は,ネットワークのみならず,個人の欲望や大衆の集団行動とも関係している。すなわち,これらは人々を結びつけるリンク構造や,各人の意思決定が他の人の意思決定に微妙な影響を与えることに基づいた現象である。
地球規模のこのような展開に促進されて,高度に連結されたシステムがどのように動作するのかを科学的に理解しようとする研究から,多岐にわたる研究分野の融合がもたらされてきている。
本書は,経済学,社会学,情報科学および応用数学を横断的に見渡して,ネットワークと行動を理解することを目的とする。具体的には,社会的・経済的・技術的世界が相互にどのように関連しているのかという基本的な問題に焦点を当てて,これらの分野間のインターフェースとして急速に進展してきている新興の研究を解説する。
(原著:Networks, Crowds, and Markets: Reasoning about a Highly Connected World, David Easley and Jon Kleinberg, Cambridge Unversity Press, 2010.)