画像処理

書籍情報
シリーズ名未来へつなぐ デジタルシリーズ 【28】巻
ISBN978-4-320-12348-9
判型B5 
ページ数224ページ
発行年月2014年10月
本体価格2,800円
画像処理 書影
画像処理

 画像(動画像を含む)は人間にとって直感的でわかりやすく,テキストと比較して膨大な情報を伝えることができる。画像処理技術は今やその存在を意識させないほど我々の生活に浸透し,さまざまな恩恵をもたらしてくれる。画像の表示やインターネットでの効率良い伝送,セキュリティ分野における画像からの情報抽出など,画像処理技術はきわめて広い領域をカバーしており,情報社会において必要不可欠な基盤技術の一つである。

 本書は画像処理のテキストであり,学ぶべき内容を正確に,かつ丁寧に解説している。また,より深く学ぼうとする学生にとって必要となる詳細な解説も加えている。一方で,基本的な事柄に関しては,文理問わず,初学者でも十分読み進められるよう,できるかぎり難解な表現を避け,基本的な内容から丁寧に解説している。

 本書は画像処理のさまざまな基本技術をわかりやすく解説したものであり,講義の教科書として使用することを想定した15章構成となっている。概要と歴史・入出力装置や入出力に関連する画像処理・色彩や表色系・具体的な画像処理の手法・認識や理解に関する手法・動画像処理・3次元画像処理・符号化・画質評価・CG・応用例など,その内容は幅広く,多岐にわたっている。

 各章のはじめにはその章のポイントやキーワードを示し,各章の内容を確認できるようになっている。また,各章の終わりには,演習問題をつけており,読者の理解度を確認できるようにしている。

目次

第1章 序論
1.1 画像処理とは
1.2 デジタル画像と座標系

第2章 画像の入出力
2.1 画像の入出力について学ぶ必要性
2.2 画像入力装置
2.3 画像の出力

第3章 色彩と表色系
3.1 色の見え方
3.2 表色系

第4章 領域処理
4.1 空間フィルタリング
4.2 周波数フィルタリング
4.3 画像の補間
4.4 テクスチャ解析
4.5 領域分割

第5章 幾何学的変換
5.1 線形変換
5.2 アフィン変換
5.3 同次座標
5.4 平面射影変換
5.5 再標本化

第6章 2値画像処理
6.1 2値化
6.2 連結性
6.3 ラベリング
6.4 輪郭線追跡
6.5 2値画像の特徴量
6.6 モルフォロジー演算
6.7 骨格化
6.8 細線化

第7章 特徴抽出
7.1 エッジ抽出
7.2 特徴点抽出
7.3 ハフ変換

第8章 画像認識
8.1 テンプレートマッチング
8.2 統計的パターン認識と学習
8.3 構造的パターン認識
8.4 さまざまな認識法

第9章 動画像処理
9.1 オプティカルフロー
9.2 移動物体抽出
9.3 時空間画像

第10章 3次元画像処理
10.1 透視投影とピンホールカメラモデル
10.2 実際のカメラとピンホールカメラモデル
10.3 三角測量の原理
10.4 ステレオ視

第11章 画像符号化の基礎
11.1 画像のデータ量
11.2 画像符号化の原理
11.3 可逆符号化と非可逆符号化
11.4 エントロピー符号化
11.5 予測符号化
11.6 変換符号化
11.7 ランレングス符号化

第12章 JPEGとMPEG
12.1 静止画像符号化方式(JPEG)
12.2 動画像符号化方式(MPEG)

第13章 画質評価
13.1 画像と視覚
13.2 画像特徴と視覚モデル
13.3 客観評価
13.4 主観評価

第14章 コンピュータグラフィックス
14.1 モデリング
14.2 レンダリング

第15章 画像処理の応用
15.1 画像計測・外観検査
15.2 バイオメトリクス
15.3 医用画像処理
15.4 文字・文書認識
15.5 リモートセンシング
15.6 ITS
15.7 ロボット視覚
15.8 バーチャルリアリティ・AR技術