教職数学シリーズ 基礎編+別巻/実践編

編集:田島一郎・島田 茂

豊かな人間性の育成を目ざして、教育全般の改善がいろいろと進められているとき、数学教育もその一環として重要な責任を負わなくてはなりません。この意味において、これからの数学教員が、人間活動の成果としての数学に深い認識をもち、また、生徒の心情や学習過程に暖かい理解をもつということは、絶対に必要であります。
最近の社会情勢の変化にともない、数学教員を志望する学生が急増しているのは誠に喜ばしいことではありますが、上記のような必要性に応えるための基礎的な教職数学の書物は、残念ながら乏しいように思われます。すなわち,数学の専門書はおびただしくあり、数学教育の専門書も数多くありますが、数学と数学教育との関連をふまえたもの、とくに数学教育の背景にあることを意識して書かれた数学の専門書となると殆どないといってもよいでしょう。
このような情況にかんがみ、まったく新たな構想のもとに、
 ○ 教育学部や理工系学部で中学・高校の数学科教職課程を履修する学生のためのモデル・テキスト
 ○ 現職数学教員の日常研修のためのレファランス・ブック
となることを目ざして本シリーズを企画いたしました。前にも述べたように、数学教員としては少なくとも次の二つの能力が不可欠であります。
 I.教員としてもつべき数学そのものの能力
 II.効果的な授業を展開するための指導能力
本シリーズは基礎編と実践編とに分けてありますが、前者は主としてIを、後者は主としてIIを目標とし、この両者を合わせてI、IIの能力の調和のとれた伸長を期しています。
本シリーズがこれからの数学教育の発展に大いに寄与することを願ってやみません。

*基礎編3巻、10巻/実践編1巻発行中止。

基礎編

実践編

分野で探す